あなたは「電波ソング」と聞いてどんな音楽をイメージしますか?
2chのスレを見ていても、挙げられてる曲に対して「これは電波じゃねーだろ」とかいう文句(?)がよく見られます。
ハッキリ分けられるものではないでしょうが、
「どんな曲が電波ソングなのか」「その基準はなんだろう」
みたいなことを考えたことのある人もいるでしょう。
この記事は、
「意見が分かれそうな曲」や「よく言われてるけど基準がわかりにくい」、「実は電波っぽさもあるよね」
みたいな曲を集めて探っていきます。
「いわゆる電波ソングって何」って人はこちらの記事を → 「萌えソング・電波ソング入門」
まず最初に挙げる曲は、記事タイトルのネタ元になってるこの曲。
①正解はひとつ!じゃない!!/探偵オペラミルキィホームズ OP
最初の「テーンテレレレレレレレ」の部分でイケますね。
非常にポップでミルキィホームズのかわいらしさを十二分に表現した曲だといえるでしょう。
合いの手好きな萌えソング好きな人にはたまらない逸品であります。
「意図的に下手に唄った声」「意味不明な歌詞」「一般への受け入れられなさ」「奇異なサウンドエフェクト(リズムが崩れている)」「一度聞いたら頭から離れないほどのインパクト」などを特徴に持つ音楽を指す
と書かれていて、この曲はそういう感じではないんですね。
では、この曲は電波ソングじゃないのかというと、単純にそうとも言い切れません。
厳密な定義はないが、およそ以下の特徴により自然に「それである」と認定される。
1. カオス(≒意味不明、支離滅裂)で際立って印象的な歌詞であること。
2. 楽曲により聴取者に俗に「中毒」と表現される類の強い印象を残すこと。
3. 出所が所謂オタ的な土壌(多くエロゲの主題歌、キャラソン、アニソン等)に立脚すること。
また、歌詞について
歌詞が印象的なものとなる理由として以下の要素が考えられる。
1. 一般に用いられない術語(テクニカルターム、あるいはジャーゴン)の高速メロディーに乗せての使用。
2. 「キュンキュン!!」「ハイ!ハイ!!」といった嬌声の組み込み。これは所謂「ヲタ芸」を楽曲自体の要素として取り込んだものといえる。
3. 「こっ恥ずかしい」台詞の挿入(たとえば、女性の歌い手に男性の聴き手を想定させて「大好き」と歌わせるなど)。曲の主体あるいは客体、「登場人物」として聴取者を強固に取り込む意味がある。
と書かれています。
これを見ると、「正解は~」は電波ソングの条件(?)を半分くらいは満たしているように見えます。
(どうでもいいですが、嬌声って表現なんかエロいですね)
勝手な印象かもしれませんが、電波ソングのファンをおおざっぱに分けると、
1. 合いの手が多い萌え萌えな曲
2. 歌詞やサウンドがカオスな曲
の二種類を好きな人がそれぞれいる気がします。
この曲は1を満たしても2は満たしていない感じなのではないかと思います。
同様の曲にジブリールのOP
Little My Star/魔界天使ジブリール episode2
また、殆ど電波ソングとは言われませんが、プリキュアシリーズの曲もけっこうそんな要素があるんじゃないでしょうか。
Let's go! スマイルプリキュア!/スマイルプリキュア! OP
それでは、意味不明な(ブッ飛んでいる)歌詞なら電波ソングなのでしょうか?
②素晴らしき紅マグロの世界/アタゴオルは猫の森 イメージソング(?)
谷山浩子さんの手によるものすごい世界観の曲です。
この曲をカラオケで歌ってから友だちから見る目が変わってしまった気がします/(^o^)\
どうでしょうか?
この曲は電波ソングでしょうか?
歌詞のブッ飛び具合は文句なしでしょう。
ただ、広く「電波ソング」というジャンルを見渡すと、他の曲との関連性(共通点)があんまり無い気もします。
何を重視するかによりそうです。
③Os-宇宙人/電波女と青春男 OP
アニメのタイトルや、メロディーや歌詞の電波っぷりから電波ソングと言われやすい曲です。
ただ、合いの手やポップさはなく、いわゆる萌えソング好きからはちょっと…と言われることも。
あと個人的に神聖かまってちゃんがあんまり好きじゃないので…
ご存じMOSAIC.WAVの代表曲。
ニコニコ動画などでもネタにされることが多く、電波ソングとしても人気です。
しかし、よく聞いてみるとそこまで歌詞が意味不明でもないし、オタ芸っぽい合いの手が入ってるわけでもなし。
それでも電波ソング扱いされやすいのはアーティストの印象なのでしょうか?
似たような扱いの曲にave;newのこの曲。
"きしめん"の空耳で有名です。
true my heart/ナーサリィ☆ライム
動画サイトなどで盛り上がった曲はやっぱり電波ソングって言われる率が高くなる気がします。
ちょっと毛色は違いますが、創聖のアクエリオンの曲もたまに電波ソングって言ってる人がいます。
YouTubeで見る
さすがにこれは違う気がするんですが。
次はアニメやゲームなどにほとんど関わりない曲。
⑤みかんのうた/SEX MACHINGUNS
歌詞が愛媛のみかんについて、ってことで電波ソングっていう人も多いです。
でも私は正統派のヘヴィーメタルじゃーんって思っちゃいます。
りんごの泪/人間椅子
も電波ソングになってまうわー!ヽ(`△´)ノ
あと人によっては(昔は)マキシマムザホルモンなんかも電波ソングに入れちゃってたことがあったようです。
ROLLING1000tOON/エアマスター ED
これは意味不明な歌詞っていうより、英語っぽい響きの単語を並べたらこういう風になったって感じでしょう。
「英語の歌詞をムリヤリ日本語で歌ってるんじゃないか」ってうわさもありますし。
⑥ヒャダインのカカカタカタオモイ-C/日常
意外に電波非電波両論分かれてる気がするヒャダインさん。
男パートメインだからかなーって気もします。
曲もけっこうクセがあって激しい展開が多め。
はかせの好きなのなの/日常
でも私もこういう↑提供曲のほうが好きです。
⑥戦え!ヌイグルマー/特撮
「歌詞が意味不明」って要素から、非アニメ・ゲーム界隈の曲もよく取り上げられます。
(というか「電波曲」という言葉の元々の由来はこっちなのかも)
特に大槻ケンヂ関連はスレでもよく挙がってますね。
個人的にはこういうジャンルでは歌詞をほとんど気にしないので電波ソングってイメージはあまりありません。
ただ、↓のような大槻ケンヂリスペクト感あるエロゲ曲もあります。
他にも大槻ケンヂ自身、絶望先生の曲を作っており、アニメとも意外に関わりある人ではあります。
グラインドコアめいた曲…っていうかよくこの曲声優さんが歌いましたね。
⑦チュッ!夏パ~ティ/三人祭
懐かしいですね。
ハロー!プロジェクトのアイドル全盛期の曲です。
2001年なので多分電波ソングという言葉が盛り上がる前だと思います(巫女みこナースは2003年)。
KOTOKOやnaoあたりが歌えば確実に電波ソングじゃーっていわれそうな感じ。
というか、I'veやあべにゅうぷろじぇくとは確実にこの辺の曲を意識してるでしょう。
こんな風に電波ソングの一要素にアイドル曲が影響を与えてます。
合いの手(ハイハイ!など)は元々ハロプロのアイドルの由来だそうです。
(ってこのハロプロファンのブログに書いてました)
いろいろとごちゃごちゃ書いてしまいましたが、音楽は自由に聞くもの。
電波ソングの本質は一人ひとりが自分で答えを探していくしかありません。
それこそ正解はひとつじゃないでしょう。
ただ、この記事をきっかけに何か考えたり、ついでに好きなアーティスト見つけちゃったりしてくれたら嬉しいです。