河村くんの書評を読んで初心に帰りました。隣の国の音楽のこと、何も知らない。だから面白いと思ったことを。ありがとう。
最も近い国の、僕らが知らないロックの話――『大韓ロック探訪記』発売される http://t.co/AAG9x83wwr
— Keiko K. Oishi (@KEICHILLIN) May 15, 2014
長谷川はあるとき、ひょんなところから韓国にのめり込み、気づけば現地で活動をはじめ、前述のサヌリムのサポート・メンバーとなり、その他、現地のレジェンドたちと邂逅、さらには現在はインディ・ロック・シーンの人気バンド、チャンギハと顔たちの正式メンバーとして活躍している。そんな音楽人生を送っている人物だ。そんなシーンの中心に入ってしまった日本人の口から、韓国のロック・シーンとはどこからきて、どうして現在のインディ・ロックが生まれたのか、などが紐解かれるのだ。彼がインタヴューする現地のアーティストも含めて、その視点が本著の中心となっている。軍事独裁政権下でのさまざまな苦難も含めて、ときに笑い、ときに感動させられるディープなエピソードで語られていく。自由に音楽を作ることができるようになったのが、本当につい最近のことだったりと、とにかく距離としてはひどく遠い、だけど身近な欧米のロック・シーンよりも、なにもしらないことだらけの隣りの国の音楽事情に驚くばかりだ。
共著者とも言える大石の視線にしても興味深い。彼がオトトイの学校などで行っている、日本の伝統音楽や大衆芸能に対する姿勢——南米などさまざまな世界中の音楽と同様、モダンな耳でフラットに接することで、音楽文化全体としておもしろがるという姿勢だ。文化の違いが音楽の違いになる、そこにおもしろさがある。それを見つめることで生まれる好奇心。それが本著ではまさにお隣の国の音楽に関しても、自然に向けられているところが印象深い。
そう、「ほっとけ、すべてのことは自由だ」というわけなのだ。
長谷川陽平さんの『大韓ロック探訪記』買いました!!初めの数ページを読んだだけで、韓国の音楽シーンの歴史を熱く話してくれた長谷川さんの姿を思い出したした!!あの夜のワクワクした僕の気持ちが判ると思います、是非皆さんにも読んで欲しいです!!
— ゴセッキー(後関好宏) (@gosekky) May 15, 2014
正式な発売日前なのに「大韓ロック探訪記」の反響がすごい。やったことないけど、Togetterとかでまとめたほうがいいのかな。 http://t.co/BpgGsMxJOU
— 大石始 (@OISHIHAJIME) May 13, 2014
どうやったら60〜80年代大韓ロックの尋常じゃない格好よさと、韓国インディー・シーンの魅力がみんなに伝わるんだろう??
— 大石始 (@OISHIHAJIME) April 9, 2014
70年代中盤、朴正煕政権下の韓国では多くの音楽家が不条理な理由で逮捕され、活動休止に追い込まれたことは映画「GO GO 70s」で少しだけ知っていたけれど、今回大韓ロック本を制作する中で考えさせられることは多かった。韓国にもまた、英米を中心とするロック史とは異なる物語が存在する。
— 大石始 (@OISHIHAJIME) April 8, 2014