今私は小さな魚だけれど

ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログです

Googleトレンドに見る「電波ソング関連キーワード」の栄枯盛衰

最近Googleトレンドを用いて「統計学」「機械学習」「データマイニング」などの言葉のトレンドをことを調べている記事を見かけました。

これに倣って流行りの言葉や学術用語を調査しても良かったんですが、音楽ジャンルの移り変わりを見たほうが面白いと思って、いろいろ変えて試してみました。ところで、こういう言葉のトレンドや移り変わりを見るのってバーチャルネットアイドルとして一時代を築いたちゆ12歳もやってましたね。

こちらは2ちゃんねるのレスの中に含まれる特定の単語の出現頻度(ppm)の推移を見て、言葉の広まった時期や広まり方についてまとめています。これと似たようなことが電波ソングについてGoogleトレンドでお手軽にできるんじゃないかなと思ってやってみました。

※以前これと同じように2ちゃんねるのログを解析したいといろいろ試したことがあるのですが、そもそもログを取ってくるのが面倒だし、プログラムの文字化けはひどいしで諦めました。


電波ソング「ジャンル」キーワード

画面のキャプチャではなくサイト埋め込み使っているので、携帯から見づらい、長い時間経つと状況が変わってる等問題が多々ありそうですが面倒なので埋め込みを使います。

だんだん「電波ソング」の検索ボリュームが減っている=人気が衰えていることが伺えますね。気になるのは2007年の1月~2月に一度急上昇していることです。当時はまだ生き残っていた笑える電波ソングを集めるガイドラインが更新履歴を見たりしましたが、その理由はちょっと分かりませんでした。らき☆すたの放送も4月からですし。

また、他のワードでは「エロゲソング」の検索ボリュームが2007年2月以前ほとんど無く、この月に急に現れていることです。これ以前にはエロゲソングという言葉はあまり使われていなかったのでしょうか。

電波ソング「アーティスト」関連ワード

いい感じにバラつくアーティストでグラフを作ってみました。ちなみに「前山田健一」ではなく「ヒャダイン」だとさらに検索ボリュームが多く、「桃井はるこ」や「IOSYS」よりグラフが高くなります。

各アーティストの曲がどの時期にヒットしたのかが一目瞭然ですね。特に注目すべきは2007年2月以降のIOSYSの伸びでしょう。先ほど「2007年の1月~2月に一度急上昇している理由がわからない」と書きましたが、これが理由なのかもしれません。

2007年(平成19年)… 2月頃から東方乙女囃子収録『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』のflashムービーがニコニコ動画上で注目され始め、それとともにIOSYSの名が世に広まるようになる。その後、いくつかのflashムービーがニコニコ動画上で100万再生を達成している。12月、東方アレンジCDで多数ボーカルを担当したmikoをリードボーカルに迎えた『アルバトロシクス』始動。2008年(平成20年)3月、10月に単独ライブを開催。

出典:イオシス - Wikipedia

ちなみに「KOTOKO」を入れると他を圧倒してしまうので含めませんでした。電波ソング以外でも有名ですし。

電波ソング「楽曲」関連ワード

まあ選んだ曲が古めなのでしょうがないですが、右のほう寂しい!特に紫の「日本ブレイク工業」については諸行無常すら感じます。

Googleトレンドのデータが2004年からなので、「巫女みこナース」や「さくらんぼキッス」が流行した2003年について見れないのが残念ですね。2005年7月~8月に「巫女みこナース」が急上昇しているのは、ドワンゴの着メロ配信サイトのCMでこの曲が使われたからでしょう。

2005年7月、ドワンゴの着メロ配信サイト「いろメロミックス」のテレビコマーシャルにて、主に2ちゃんねるで使われているアスキーアートと一緒にこの曲も使用され、放送された。同年12月27日には、第一興商の通信カラオケ「cyber DAM」で配信されている。

出典:巫女みこナース - Wikipedia

次に、いろいろな年代に流行った電波ソングをプロットしてみると面白いだろうなと思ってやってみました。その結果、ネコミミモード」が他を圧倒w

「はっぴぃにゅうにゃあ」が案外伸びてなかったのが意外です。日本語版Wikipedia電波ソングの項目にはこのように書かれていますが、これは的外れなんじゃないかと思います。

2010年に「或る楽曲[2]」が電波ソングの頂点を突いたとみなされた。その後、このジャンルならではの魅力に訴える楽曲は、はっきりと減少傾向にあることが、CDセールスから顕著に窺える。

出典:電波ソング - Wikipedia

他にも「はっきりと減少傾向にある」って部分や、「ウィキペディア日本語版編集履歴を見る限り~」とか記事自身を出典にしている点もものすごく引っかかります。

まとめ

Googleトレンドをいじってみて、「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」のニコニコ動画でのヒットや「巫女みこナース」のCMなど、現実の流行やイベントがグラフの増減にかなり反映されていることに驚きました。このツール、他にも色々と面白いことができそうですね。