同人音楽における(主にゲーム音楽の)アレンジ楽曲について書かれた記事です。『同人音楽とその周辺』などの著書を持つ井手口彰典さんが執筆しています(ちなみに電波ソングに関する唯一の論文を書いているのも彼です。)。
新世紀の音楽たちへ 「アレンジの現在、群体としての同人音楽」 #kai_you http://t.co/bHPRQ7HBiS
同人音楽における「アレンジ」が生み出す力についての考察。M3直後ですが、読んでほしいです! pic.twitter.com/7x1Y5T2NNI
— KAI-YOU(カイユウ) (@KAI_YOU_ed) October 29, 2014
いろんな人が言うように(この連載でも何度か紹介した井手口さんの本でも言及されている)同人音楽における「アレンジ楽曲」の数の多さや幅の広さは他の音楽文化にはそうそう見られない現象で、まさに特筆に値する。商業における様々なトリビュートアルバムも近年珍しい企画ではなくなってきたとはいえ、アレンジ楽曲がひとつの「ジャンル」になるほど——たとえばTSUTAYAで「アレンジCD」の棚が作られるほど——一般に広く認められているとは言えないだろう。ところが、同人音楽ではアレンジ楽曲がひとつの「ジャンル」を形成しているわけだ。
ちょっと前の――今でも――同人即売会では「AのB風アレンジ」というポスターや作品をよく見かけた。Aに入るのはアニメやゲームのタイトルだったり、アーティストの個人名だったりと様々ながら、Bのところには〈ボサノバ〉とか〈オーケストラ〉とか、音楽のジャンルが表記されることが多かったように記憶する。音楽ジャンルと作品ジャンルの出会いがアレンジ楽曲の魅力なのだ。
同人音楽関連でいうと、DTM・デジタルオーディオ関連のライター藤本健さんがM3のレポ記事を書いていました。同人のイベントって、人によって見ているところが全然違うくて面白いです。
おはようございます。昨日深夜、DTMステーションに「CDは手売り中心の時代に!M3-2014秋に行ってきた!」をUPしています。昨日行われたM3のレポート。お会いしたミュージシャンのみなさんにDAWやオーディオIFについて聞いてみましたhttp://t.co/CunVc5tTxE
— 藤本健 (@kenfujimoto) October 27, 2014
CDが売れないと言われて久しいですが、それはメジャーレーベルの話。インディーズというか個人レーベルはとにかく活況です。そのCDをアーティスト自身が展示して、手売りする音系・メディアミックス同人即売会、M3に久しぶりに行ってきました。春と秋と年に2回開催されるM3、M3準備会の事務局長によると、「春と比較すると、秋はいつも来場者数が少ないんですよ」とのことですが、会場はこの通りで、まさに人がごった返している感じです。
あとはネット上での同人音楽即売会『APOLLO』も気になるところです。
>>【気になる音楽】pixivと"同人音楽超まとめ"がネット上での同人音楽即売会『APOLLO』を企画
アポロについて、アスキーさんから取材を受けました!!! | ネット発の音楽シーンを生み出したい 同人即売会「APOLLO」に託された思い http://t.co/RRPIBIz9PS #asciijp
— 同人音楽超まとめ (@dm_matome) November 1, 2014
── 俺ッジ!? 「ヴィレッジヴァンガード」ではなく(笑)AnitaSun CDショップって、棚を見た瞬間にCDが数百個目に入って「ジャケ買い」できますが、ウェブのAmazonとかでは難しい。じゃあって、単純にAmazonのアフィリエイトで提供されているジャケットをウェブページにずらっと並べてみたら、結構買いたい気持ちになるのがわかったんです。そのジャケットにマウスカーソルを合わせるとポップがでてきて、オススメの一言が入ってる。まさにヴィレッジヴァンガード。
片桐 面白いから、そういうのできないかなみたいな話になった。そもそも同人音楽の即売会イベントが盛り上がってるんで、それのウェブ版みたいなのをつくってみようって。AnitaSunさんはアイデアもあるし、同人音楽も詳しいからちょっと手伝ってくれということでプロジェクトを始めたんです。そこから「ウェブ制作を頼んでよかった」と聞いたCINRAさんを思い出して、知り合いだった司馬さんに5月頃メッセージ送ってプロジェクトが始まったみたいな。