今私は小さな魚だけれど

ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログです

【雑記】コロナウィルスで家から出られないので『アキハバLOVE』などを読みました

コロナウィルスが流行ってやばい感じになっていますがお元気でしょうか?私はメルカリでヘルシオを買って、家から出なくても快適に過ごせる環境を整えつつあります。

アキハバLOVE

アキハバLOVE

アキハバLOVE

  • 作者:桃井 はるこ
  • 発売日: 2007/01/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

2007年の桃井はるこさんのエッセイです。コロナウィルスのためUNDER17のライブが延期になってしまい、家から出ない生活になってしまったので、これを機に読んでみました。

完全に個人的なこと言うと、友達のアイドルおたくの言いそうなことが書いてあって笑いました。なんとなく似ているなと思っていましたが。

多くの人はアイドルとは疑似恋愛であり、恋愛の代替物であると思い込んでいるが、わたしにとっては違う。アイドルには、実際の恋愛や、性別をも超えた何かがあるのだ。(P296)

めっちゃ言いそうw あとこの辺は、最近自分も悩んでることなのでちょっと考えなきゃいけません。そいつ↑はここで自分なりの答えを出して、成功しつつあるように見えるので羨ましいです(当時ちゃんと話聞いてあげられなくてすみません)。

学校は、単位をとれば卒業させてもらえるけど、学校の外では、自分で卒業する時を決めないといけないのだ。

アイドルファンだったわたしが、プロでいたいから客としてアイドルのイベントを観に行かないと決断した時、プレアイドル活動を辞めたとき。仕事のため大学を退学した時。アンセブを解散した時。

2002年の「ゲームボーイが好き ノイズが好き」というコラムでチップチューン(この単語自体は出ていませんが)にも触れています。

6955のアルバム「6955」をプレーヤに載せると、そんな8bit全盛の頃に抱いていた、コンピュータへの憧れ、そして苛立ちを思い出す。そして妙な懐かしさと恍惚感に包まれる。

555recs.bandcamp.com

また、音楽的に気になったのはP293の「モモーイのルーツミュージック…なぜか'82は萌えソングの当たり年!!」です。

まず、今日のラブコメの礎となった(と思われる。笑い)「Theかぼちゃワイン」のオープニング「Lはラブリー」。

www.youtube.com

その他に読んだ本。

組織にいながら、自由に働く。

「自分のやりたいことを選ぶべきなのか」「なんでもやってみるべきなのか」って誰もが悩むことだと思います。この本では「最初はなんでもトライ(足し算)して、その後減らしていく(引き算)」ってフェーズによる答えを提案してくれているので新鮮でした。

その後「他の人や他社と協業していく(掛け算)」「一つの仕事で同時に複数の仕事を満たせるようにしていく(割り算)」と続いています。

bnl.media

10年続くアイドル運営術

メルカリに出品しました

ゆるめるモ!の運営の人の本。面白かったのですが、私はアイドルじゃないのであまり参考になりそうにありませんでした。

出会いが生む言葉 クレオール語に恋して

メルカリに出品しました

ブックオフで見かけて読んでみました。面白かったのはTMAシステムの話です。ネットを探してもきちんと解説してある記事が無さそうなので、少し長めに引用します(P62~)。決してアニメパロディのアダルトビデオメーカーの話ではありません!

知らない方のために言っておくと、TMAのTとは「時制」を意味する英語tenseのT、Mは「法」「ムード」を意味するmoodのM、そしてAは「相」「アスペクト」のAである。TMAシステムとはこれら三種類の動詞のカテゴリがどのように表されるのかの体系である。そして、クレオール語研究においては、極めて重要なテーマとなっているのである。そして、クレオール語研究においては、極めて重要なテーマとなっているのである。

そして、クレオール語研究においてこのTMAシステムの重要性を決定づけたのは、第四章で詳しく紹介するハワイ大学言語学者デレク・ビッカートンである。言語の普遍性の具現化をクレオール語の中に見る彼は、TMAシステムのクレオール横断的な類似を「発見」、詳細な分析を行ったのであった。最近は、彼が築いた図式はけっして普遍的なものではなく、逸脱がかなりあると言われ、そのままの姿で受け入れられるわけでもないのだが、とはいえ完全に無視してしまえるようなものでもない。そこでまず簡単に彼の議論を紹介しておこう。

また批判的な見方もあるようですが、基層語や上層語の話も知りました。以下はWikipediaより

このような言語接触状況において、基層語が使用されなくなり上層語に置き換えられることがある。置き換えられて消滅した言語を、残った上層語に対する基層という。このような置き換えの結果、上層語に基層語の影響が残ることがある。比較方法では説明できない特徴を、何らかの基層語に由来すると説明することを基層説、基層理論(substratum theory)という[1]。

音楽を聞いていても、作曲者の同じような関係を感じることがあります。日本人だとどうしても泣きメロっぽくなるとか。

私が理解できた箇所で要約すると「クレオール語では、言語学の普遍的な構造が出てくる」というバイオプログラム仮説を唱えたそうです。

ja.wikipedia.org

言語のルーツ

言語のルーツ

歴史の話も多く、例えば「比較言語学が流行っていて、クレオール語が生まれつつあった時代でも、系統樹(きれいに分岐していく図)に異を唱える言語学者もいた」というような話も出てきます。たしかに英語の歴史を考えても、フランス語の単語が大量に流入して、その後構文や発音がだんだん変わっていって…という話もあって、クレオール語でなくても他の言語からの影響も大きそうですもんね。

クレオール語の説の一つとして「インターランゲージ」というものも紹介されていました。たしかに日本語話者だとなんとなく日本語構文を引きずっていたり(逆に英語話者の日本語も)するので、そういう言葉があるのは面白く感じました。

gakusei.gengo21.com

また、あとがきにある日本語由来のクレオール語の話も刺激的でした。こちらの動画で実際に聞けるのですが、「日本語の単語が出てきてところどころ聞き取れるのに、別言語になっている」という不思議な感覚を味わえます。

www.youtube.com