あけましておめでとうございます。ただ、これは正月とは関係ないメモ的な記事です。
最近古本屋めぐりが趣味になっているのですが、白川静さんについての本が興味深いと思ってました。
そうした神の力を呼び戻す力の源の一つに、文字があった。かつて神の言葉を記した文章を目にすることで、 幻聴の引き金にしていたのではないか、というのだ。そして時代が下り、 さらに人間の意識は明確になり、理性が発達し、それに従って神の声がもはや聞きとれなくなった頃には、 神を呼び戻すという用途は忘れ去られ、そこに込められた呪術性のみが残る。 そうしてそれらは書物として、あるいは単なる護符として後世に残されたのだという。
漢字の繋がりが見える初めての字書 白川静『漢字の体系』|じんぶん堂
これまでの配列ではバラバラにならざるをえなかった同じ系列の文字を、『漢字の体系』で一群として示すことで、「漢字には体系がある」と著者が主張し続けてきた漢字の世界を、ようやくはっきりと示すことができたのではないかと思います。
正直理論的なすごさは私には判断できないし、正直「けっこう強引な解釈なんじゃね?」って思う点もあるんですが、何かDJ的なことをするときにインスピレーションを与えるような何かはあるんじゃないかと思っています。
例えば歌詞重視でDJをするときには、同じように「漢字を絵画的に捉える」とか「構成要素を捉えて新しい体系を作る」みたいなものがある気がしていて、前回は「構図」と「構成要素」みたいなのを意識していたような気がしました。例えば前回のDJしたときの後半は「空を見上げている構図」を割と半ば無意識に考えていて、
- 祝福: 「遥か遠くに浮かぶ星を想い眠りにつく君」「遠くで煌めく景色に飛び込むことができたなら」
- Stella-rium: 「キミも見ているかな」「不思議だね今なら怖くない」
- うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ: 「ぼくらの青い星」(※厳しいけど、一応アイドルソングにつなげたかったという意図もw)
- オーギュメンテッドおじいちゃん: 「同じ泥の中から一緒に空を見上げた」
- 愛をMOTTO!: 「「夢中」に想い馳せてるの・・・(最初「宇宙」だと思ってたw)」「でも 顔上げて見るっきゃないから(※ここまでは流してないけど)」
みたいに、「空を見上げる」という構図を保ったまま、要素や立場を切り替えつつ、泣いてる要素が減ってだんだんアホっぽく明るくしようとしていた気がします。
いや、でもその前にコズミックメロンソーダマジックラブで「多分願いは叶う気がする」って言ってるのに、一度「泣いてる要素」が入るのは不自然だな…。こういうものを意識していたら、ちょっとセットリストが変わっていたかもしれません。