今私は小さな魚だけれど

ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログです

でんぱあぐれっしょん セットリスト解説

先日のイベントの録画をもらったのでつなげてhearthisにアップロードしました。

hearthis.at

ついでに私がどんな考えで選曲をしたのかまとめます。

選曲時に考えたこと

まず、どんなことを考えて選曲に取り組んでいたのかを考えます。

入れたい曲

選曲をするときに「この曲を使いたい」っていうのがあることが多いと思います。今回は「ONE NATION UNDER THE DEMPA」でした。

また、次のようなことも意識しました。

  • 「アグレッション」というタイトルから攻撃的な曲や侵略をテーマにした曲を使いたい
  • やや回顧っぽく「あの頃」という単語をよく使いたい
  • 大阪っぽさを出したい
  • 有名な作曲者2人に挟まれているので、できるだけ2人のDJを活かす

昔やったDJのリベンジ

まず、大阪のおだやかおせち倶楽部に行ったときに、店主からこのmixが良かったと褒められたことがあります。ただ、自分としてはあまり納得できるものではありませんでした。

www.mixcloud.com

このmixではコロナ禍で暗い時期で、オリンピック前後のゴタゴタなどを表現した後で、ワンピース心中とかで遊びを求める気持ちを入れて、最後わからなくなって植木等で〆るという内容です。

具体的には、デザインあのエンディングテーマで、コーネリアスの小田山さんのオリンピックの音楽のゴタゴタを思い出して、次に(mixcloud上では入れてませんが)コロナをテーマにした曲、その後にデビルマンで「もう嫌や」って感情を表現したつもりでした。

ただ、そういうテーマを重視している割に感情やジャンルの流れが不自然な部分があったと思います。例えばマヌルネコはそういうゴタゴタとは関係なくただかわいいだけです。多分おせちさん的には電波ソング系のmixには珍しく「もう嫌や」って感情が含まれてるのと、電気グルーヴが好きなんだと思ってます。

選曲

今回は「ONE NATION UNDER THE DEMPA」を活かすことで序盤を考えました。

①お邪魔しま stay me

物販でTシャツなどのグッズを売っていたおせちさんの店で一日店長していたことと関連してます。「会いに来てあげたよ」というのが「不束な天使」がイベント画像にも合っています。

②Psychic Escape

アーティスト名に電波って入ってるからイケるやろ!なのと、旅のイメージに合ってるなと思ってます。

soundcloud.com

③CAN-VERSE

明らかに電波ソングじゃないw でもHELLO OSAKAってアニメはコントみたいな感じなのでまあいいかなと。あとファンクっぽくして次の「ONE NATION UNDER THE DEMPA」につなげる意図があります。

prototyping-osaka-project.jp

あと、私は「あえて電波ソングかどうか微妙なライン」の後に「明確な電波ソング」を入れて緊張と緩和(納得感)でうまく流れを作っていくのは一つの方法としてアリかなと思ってます。

④ONE NATION UNDER THE DEMPA

でんぱ組が解散発表したこともあってぜひ使いたかった曲です。あの頃のイベントテーマにも合ってたのに入れられなかったリベンジの意味もあります。

⑤人間大統領

@yamamotoshuujiさんが好きだと言っていた電気グルーヴの曲です。ちょっとアグレッションな感じ出てると思います。

また、私は「ひとつになろう」ってメッセージを今の時代に出すことに違和感があって、正直ここに希望が持てないので、fake newsな大統領のイメージを持ってしまうって意図もあります。

⑥頭狂アンダーグラウンド

電気グルーヴ感がある曲で、なおかつ自分たちを否定してますw

同志が集まる憩いの里みんなで集って馴れ合いモナーモナー モナーモナー
社会になじめぬ引き篭もり野郎匿名を生かしえらそうに語るよなー 語るよな―

⑦人マニア

これも傍観者を揶揄する意図がありそうな曲なので合ってるかなと。両国でボカロDJの人が流していてかっこよかったので。

⑧マダマニア

マニア繋ぎですw 強引ですが、少し前向きな流れにするにはこれしか思いつきませんでした。

⑨She・Know・Be~恋の秘密~

  • 「世を忍ぶ仮の姿」がネット上の自分たちの関係に合ってそう
  • 16bitセンセーションにつなぐためにエロゲの曲にしたかった

って意図ですが、そこまでつながってないかもw ただ、「緊張と緩和」を考えると、この辺りで一曲オールドスクールな曲を入れると良さそうだとも考えました。

⑩65535

「会話しちゃくれない」っていうのが前につながってるし、「窮屈になって」とかがちょっと息苦しさ要素を入れました。あと「in the モニター」って曲が(意味合いが違いますが)次の曲に繋がってます。

⑪BPM15Q!

「モニター越しの別世界のこ」が前の曲と繋がってます。ちょっと前向きになってます。

⑫Digital Life Hacker

YunomiからNeko Hackerって近いジャンルでの繋ぎなのと、「次元越えて会いに来てよ」っていうのが前の曲と繋がってます。仲間たちってことで前向き度が更に上がりました。

⑬はーてにゃ?

「なんでやねん」っていう関西弁が入っているので大阪の文脈を拾ってます。あと「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」って合いの手が前の曲に近くて、なおかつ世代は違うので意外性もある繋ぎにできたと思ってます。

Caramelldansen

前の曲の元ネタにしました。あとネットミームの曲でデジタルの楽しさを表してます。

⑮INTERNET OVERDOSE

ユーロビートで繋いでます。あと前の曲も特徴的なダンス?のある曲なので盛り上がるかなと。

⑯イミグレーション (feat. Yunomi)

「モニターの向こうにはなんでいつもきみが映るの?」っていうのでやや気分的に下がった…というかdeepなところに行ったつもりです。

⑰ラビットホール

「死ぬまでピュアピュアやってんのん?」で前の曲のテーマから離れてます。エロネタに入る意図もありますが、裏テーマは「他者」で、自分の世界に閉じこもらないようにしよう→友達のテーマに入るって意図があります。

中盤以降はけっこう悩んでて、元々はこんな感じで、単にSEXYなテーマの曲に触れてるだけでそれ以外の意図がないので工夫が足りないなと思ってました。実はかたほとりさんが「チーム友達」で始まるのに合わせようとして、「なかま歌」で終わらせたかったのでそこに合わせて工夫したのが結果良かったと思います。

⑱ツいてて☆ラッキー

下ネタですw でも真面目な意図では「他者」のテーマで「答えがわかる恋はつまんない」っていうのがここでの主張です。

⑲時雨ディクショナリー

「楽しいことばかりじゃないけど 言葉の力 信じてみて」がここでの主張です。

⑳エロチャ宣戦布告

アグレッションというイベント名なので、戦争のイメージを拾ってます。ある意味で「言葉の力」のある曲なので前の曲をちゃんと拾えてるかなと思ってます。

㉑愛のブリッツクリーク -電撃大作戦-

同上。あと明確に戦争がテーマです。

㉒占勇!魔界ブロードバンド

「占有」が戦争のテーマを実は引き継いでるし、「世界のドアはきっと 思いの他そばにある」「ツノの先まで Loveに染まる様な恋 しようよ 」が友達や人間関係への希望を表現してます。

㉓まっさかさマジック!

「姫様“拷問”の時間です」のテーマソングで、魔界と友情のイメージを引き継いで明るくしてます。よく考えると電波ソングではないかもw

残り時間によってはこのまま「なかま歌」につなげて時間調整できるようにしてます。

㉔よいまちカンターレ

これも魔族と友情のイメージです。「あの頃と同じように心紡いで この街で出会えた奇跡」で、旅先なのと電波ソングの回顧的な部分をテーマに入れてます。

㉕なかま歌

秋葉原VTuberショップで流れててかっこいいなと思った曲です。「友達」をテーマにしてかたほとりさんに渡すことに成功したと思います。