今私は小さな魚だけれど

ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログです

調査: 電波ソングの変遷

電波ソングの見えにくい流れ その2(アキバ系アイドル編)

「電波ソングの見えにくい流れ」を書いて、電波ソングのこれまでの流れを8つの領域に分けたんですが、書いた後にこの分類に当てはまりの悪く、電波ソングをしっかり名乗っていた人たちがいたのを思い出してしまいました。それがでんぱ組と同時代やそれ以前の…

電波ソングの見えにくい流れ

昨日「SHAKING PINKは何を侵略したのか――2010年代同人電波ソングからVTuber/現代電波ソングへ」という記事を書きました。そこでこのユニットが「ニコニコ動画歌ってみたの系譜×アニクラブーム×先人たちが作り上げたオリジナル女性ボーカル同人音楽の土壌」…

ショート動画時代の電波ソングの潮流 その3

ショート動画時代の電波ソングの潮流 その2の続きです。もはやショート動画の話は関係ありませんw この記事ではショート動画のプラットフォームが電波ソングのあり方にどんな影響があるのか、ネット上のインタビューなどを元にスチュアート・ホールの視点(…

ショート動画時代の電波ソングの潮流 その2

ショート動画時代の電波ソングの潮流 その1の続きです。私は最近スチュアート・ホールについての本を読んでいます。特にエンコーディング/デコーディングという概念が気になっているからです。(※この記事自体ではこの概念を使ってません) 真実を語れ、その…

ショート動画時代の電波ソングの潮流 その1

「電波ソングのたましい」という記事を書いているときに、 『"KAWAII LAB."大成功から見えてくる"でんぱ組.inc"にできなかったこと』 という記事を読みました。 TikTokで踊りやすい簡単で分かりやすいダンスをサビで使うことで広まりやすくしています。 対し…

『「令和7年アニソン大賞」受賞楽曲まとめ&選考員インタビュー』に出てきた電波ソングの話題

www.animatetimes.com まずは2ページ目より。 ──イベントでは語り尽くせなかった今回の「アニソン大賞」におけるポイントを教えてください。 冨田:“アニソン大賞”と銘打っているからこそ、一般的な評価とアニメ/アニソンファン的な評価の狭間にいつも揺れ動…

電波ソングはただ単にナンセンスなのか?

電波ソングが盛り上がっていた頃、定義の話でいろいろな意見が出ていました*1。その中でも目立つ意見の一つとして、電波ソングは内容的にナンセンスだというものがありました。たとえば2015年にかめりあさんが次のようにツイートしています。 「何を持ってし…

闇の電波ソングと電波ソング多元発生説

この間のアニソンDJ集会所で、2010年代後半に「闇の電波ソング」が生まれたんじゃないかという話をしました。あからさまに雑すぎる酒飲み話なので批判しながら読んでください。 昨日は黒めだかさんと闇の電波ソング事情について話していたけど起床30時間経過…

電波ソングの速さはニコニコ動画以降なのか?

ブログに対して反論が来てました。申し訳ないんですが、私は電波ソングに関わる歴史をできるだけ残す必要があるので引用させてもらいます。 https://t.co/nRU6PoCqC5>テンポが速いのっておそらくニコニコ動画以降のトレンドAIのハルシネーションみたいな嘘…

電波ソングの「その後」——『イッき♡いっぱつ』に繋がる〈水平×垂直〉のバランス

昨日「かわいいだけじゃない電波ソング——モモーイのUNDER17期の歌詞の魅力」という記事では、UNDER17期の桃井はるこさんの歌詞では「本物の感情」が表現されていて、それは「嫉妬や挑発を含んだ」個人的な感情だったんじゃないかと考えました。 そうすると次…

かわいいだけじゃない電波ソング——モモーイのUNDER17期の歌詞の魅力

最近考えているのが、UNDER17は今聞いても独特な魅力があるように思います。楽曲の面では曲ごとに新しいジャンルを取り入れようとしている点、歌詞の面では妙な艶かしさがある点です。特に歌詞の面は、後年の萌えソング、電波ソング系のアーティストには受け…

近年、「病み」が「萌え」の世界に入ってきた

この間、若者に撲殺天使ドクロちゃんが流行っているという噂を聞き、ある程度妥当そうなことが確認できました。 ところが、どうやら自分たちの世代ちょっと違う受容のされ方をしているんじゃないかと言われました。自分たちの時代の萌えファンは、今期のアニ…

萌えソング電波ソング大全集で紹介されていた曲リストの調査 vol.1

最近瑠璃の宝石というアニメを見ていて、とてもおもしろくて感銘を受けています。特に第4話でコツコツ情報収集して、川を遡ってサファイアの産地を特定しようという話は、知らない分野の研究の話を聞いてるみたいでかなり面白いです(それでもかなり端折って…

電波ソングと他ジャンルの影響関係と差異(をChatGPTで調べる)

最近生成AIの進歩が早すぎてやばいですね。 私は最近ChatGPTに解説してもらいながら難しい本を読むのにハマってて、「ベルナール・スティグレールの哲学」というテクノロジーを主題として扱う哲学者を解説した本を買いました。 ベルナール・スティグレールの…

電波ソングの境界線——ジャンルの定義を巡る音楽史的アプローチ

sakana38.hatenablog.com この記事を書いた後、「そういえばChatGPTにアドバイスもらったらどうなるんだろう?」って気になって聞いてみました。するとけっこう本質的な批判が来てしまいましたw ただ、いろいろ調査して面白い知見を得るための手がかりは手…

電波ソングの歌い手はなぜ電波ソングを魅力を感じ始めたのか

大上段なタイトルをつけたんですが、全然何も結論が出ていない記事ですw 最初の世代の電波ソング的な音楽を歌う歌手は、「実は嫌々歌ってた」というエピソードや、「電波ソング」という評価が嫌だったみたいな話もよくあったと思います。ただそれらの曲を聞…

「電波ソング」と「萌えソング」の関係

この間、@denpa_botのアカウントで@kiikuruteさんのいくつかのツイートをリツイートしました。 電波ソングの記事、ウィキペディアもニコニコ百科も知識でマウントを取るオタクが関与しなかったらしく、ただ延々と電波ソングあるあるみたいな主観やネットで流…

【特集】電波ソングの「(゚∀゚)ノキュンキュン!」のリズムパターン5選

KOTOKOの「さくらんぼキッス〜爆発だも〜ん〜」から生まれた「キュンキュン」という合いの手は、そのまま電波ソングの代名詞的として定着しました。 そもそも合いの手は歌詞なのか?いや効果音だ、いやいやドラムフレーズでしょう。いや、それら全てが合いの手の役…

【調査】歌詞に「キュンキュン」という言葉を入れ始めたのは誰か

以前『(゚∀゚)ノキュンキュン! の由来が「さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~」であることを確認する』という記事を書いていたのですが、先日のKOTOKOさんのインタビューで次のような言及がありました。 そうしたら(発売元の)戯画さんからハイハイ以外のパターンも…

【調査】2007年に電波ソングリバイバルを起こしたのは「もってけ!セーラーふく」だったのか?

先日、アニメ『らき☆すた』13周年のニュースがあり、@ryotangeigerさんが「もってけ!セーラーふくによって、エロゲファン以外にも電波ソングが広まった」という趣旨のコメントをしていました。 【13周年】4月8日は「アニメ『らき☆すた』放送開始日」2007年…

【調査】(゚∀゚)ノキュンキュン! の由来が「さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~」であることを確認する

なぜ電波ソングの中で、「(゚∀゚)ノキュンキュン!」という合いの手が定着したのかを調べてみました。 例えばあべにゅうぷろじぇくとの「ラブリー☆えんじぇる!!(2006年 快盗天使ツインエンジェル主題歌)」では、歌詞の中で絵文字付きで大胆に「キュンキュンハイハイ…

【調査】各コミュニティで挙げられている『電波ソング』の楽曲リストをまとめて比較する

電波ソングの起源の調査もある程度情報が集まってきました。おそらく以下の情報は間違っていないと思われます。 「電波ソング」という言葉は、おそらく『雫』の発売以降の1996年〜2000年に生まれた ただ、1996年以前にも電波ソングの特徴を備えた曲が存在し…