今私は小さな魚だけれど

ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログです

【開催延期】9/21「大塚DJ解放区」は10/6(火)に延期します

明日9/21(月・祝)に開催予定だった「大塚DJ解放区」ですが、10/6(火)19:00〜に延期します🙇

さすがに台風が大きく、もし来場できたとしても午後に交通機関が止まるケースも考えられるため、延期することにしました。大塚DJ解放区は、DJをやりたい人も、飲みに来るだけの人も、ふらっと遊びに来てもらうためのイベントです。

予定を空けてくれていた方には申し訳ないですが、10/6は延期したぶん楽しいイベントにします(しましょう!)。詳細はまた改めて告知します!

【電波通信】『100カノ』3期EDは「冬もマシンガン」の令和版?

今週も電波ソングそのものから、萌えソング、ゲームソング、VTuber、ボカロなど、その周辺で気になったニュースや新曲をまとめます。っていいつつ2週に1回程度の頻度になってますが。

最初は『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』3期のEDテーマ曲の話題です!座談会の中で、往年の電波ソング「冬もマシンガン」の話題が出ています。

eba:そのメタルという言葉が出る前に、僕もメタルを作りたいと思っていたんですよ。たとえば「冬もマシンガン」という女の子が歌うメタル曲があるんですけど、それの令和版みたいなのが作れたら面白いと思っていたんですけど、まさにそういう感じのオーダーだったんですよね。

www.youtube.com

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電波ソングの変遷についての試論――時代ごとの「電波ソングらしさ」を整理する

電波ソングについて考えるとき、私はこれまで「どうやって成立したのか」「誰が何を電波ソングと呼んだのか」みたいな、受容史的な流れや関係や歴史の流れをかなり重視してきました。

sakana38.hatenablog.com

ただ、調べれば調べるほど、それだけでは整理しきれず、もっと世代や立場を踏まえた見取り図のようなものが必要なんじゃないかと思ってきています。そこで今回は「何が電波ソングらしさを作っているのか」を属性の束として整理する必要があるんじゃないか、と考えています。今回はその試論としての年代の図を作ってきました(ありがとうChatGPT)。

もちろんこれはさくらんぼキッスや巫女みこナースなどを中心とした美少女ゲームの「萌えソング」に近いところでジャンル化した「電波ソング」を中心に論じています。

  • 2000年時点でもうさんくさいポップスの電波曲などの使われ方もあって、実際は2003年のスレにはいろいろな文化圏が流入していそうだ
  • 人によっては「ライブの楽しさ」を重視せず、音ゲーなどの別の媒体の楽しみ方もあるはずだ
  • 各年代の要素は洗い出せておらず、例えば2013年以降に「クラブミュージック」要素が入ってる気がして、現代のAiobahnさんやKijibatoさんの活躍に繋がってそう(ただこれは電波ソングの本質というよりもっと広いジャンルなのでは…?)。他のアニクラジャンルと並列して「電キュン」などのクラブイベントや音ゲージャンル、ボカロなどからのつながりはありそう。
  • そもそもリスナーから見た重要な要素の視点でまとめているが、月宮うさぎさんの記事にあるような音楽制作技術史やインフラからまとめる枠組みもあるんじゃないか

本当は各年代でも一枚絵にまとまりきれないんじゃないかといった批判はありえるはずですが、その整理は今後の課題とします。これは各年代の「電波ソング」という言葉が出てきたときのステレオタイプを再現し(ようとし)たものだと考えてください。

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BMSのレビューに残る「壊れ系」「ネタ」「中毒」の語彙史

前の記事では、電波ソングの周辺で使われてきた「壊れ系」などの言葉を、音楽評や掲示板の記録から整理しました。今回は、1990年代末から2000年代初頭のBMSのレビューサイトやイベント記録をひたすら探索しました。

sakana38.hatenablog.com

そこには「壊れ系」だけでなく、「FUNNY DANCE」「JOKE_BMS」「ギャグ系」「爆裂系」といった呼び名や、繰り返し遊んでしまう感覚を表す「中毒」「ヤミツキ」が残っています。

ただし、それぞれが指しているのは音やネタの過激を表現したものだけじゃなくて、映像の面白さや、譜面を叩く楽しさについての言葉もあります。今回は、それらを一括して「電波ソングの別名」とみなすのではなく、何を指して使われていたのかを区別しながら並べてみます。

ただ、今回も別に「電波」という表現が見つけられたわけじゃなくて、AIにまとめさせた記事というものは単に面白くないものです。まず拾った中で気になった曲を聞いてみます。

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2000年「ナードコア大感謝祭!」出演者の当時の公式サイトを探す

2000年1月17日、新宿LOFT/PLUS ONEで「ナードコア大感謝祭!」が開催されています。出演者はレオパルドン、DATゾイド、カラテクノ、シャープネル、IMIphu、232COMIT、C-TYPE、セーラーチェインソー、急行。当時の出演者一覧はLOFT/PLUS ONEの公式スケジュールから確認できます。

www.loft-prj.co.jp

この周辺を調べてみると、出演者の多くは1990年代末から2000年代初頭の公式・本人サイトを確認できました。とくにSHARPNELSOUNDのリンク集には、「鬼畜急行」「C-FACTORY」「TOYLabel」「レオパルドン秘密基地」「ゾイド穴」など、当時のナードコア周辺サイトがまとまって掲載されています。このリンク集では、C-FACTORYについて「C-TYPEさんのページ」、TOYLabelについてはカラテクノ、BUBBLE-B、Traffic932が関わるサイトとして紹介されており、当時のナードコア周辺の人間関係やサイト間のつながりを知る資料でもあると思います。

当時のナードコア系アーティストのサイトをInternet Archiveを参照して探して…、と思っているのですが、さすがに一度でそこまで調べきれないので、列挙するまでとします。

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2000年「うさんくさいポップス萌え萌え天国」の掲示板に「電波曲」を発見!

ばや兄さんのサイト「うさんくさいポップス萌え萌え天国」の掲示板で「電波曲」という記載を見つけました。この方は後にmixiで、うさんくさいポップス寄りの電波ソングコミュニティを立ち上げた(立ち上げることになる)方です。

sakana38.hatenablog.com

このサイトはトップページに「電波発している曲」という表現を1999年に使っていたのですが、ついに「電波ソング」という表現の付近までたどり着いていたことになります。

今まで「電波ソング」という言葉は、Leafの界隈で『雫』から着想を得て「毒電波を発している」ような変な曲という表現として生まれてきたと思っていたのですが、うさんくさいポップスや名盤解放同盟に近い文脈でも並列して存在していたことが明確になったと言って良いんじゃないかと思います。ばや兄さんは後にとろ美さんの曲を作ることになる方でもあるので、両方の文脈のミックスかもしれないんですが。

こちらの掲示板ログのDickさんという方のコメントに残っていました。

web.archive.org

[1994] 00/09/24(日) 01:42 [ tn-aa27.ppp.ttcn.ne.jp ]
苦しい Dick

>ばや兄さん

ついにオノヨーコのあの電波曲「苦しい」の入ったCDを入手しました。古本屋さんのCDコーナーで500円で購入しましたが、タイトルが示すとおり「苦しい」曲です。「苦しさ」に関しては、ブルーインパルスの「苦しみのロック」を超えています(爆)。

http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Drum/1635/kaikan.html

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「壊れ系」の用例からたどる電波ソング周辺の語彙史

電波ソングについて調べていると、「壊れ系」「病気サウンド」「洗脳ソング」「へたれソング」といった言葉に出会います。曲のおかしさを評するものもあれば、何度も聴いてしまう感覚や、歌い手・聴き手の振る舞いを表すものもあります。

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結論からいうと、音楽以外にも「壊れ系」という用語は使われているし、音楽でも早い段階の用例はガバなどの過激なジャンルに対して使われています。つまり「壊れ系」は単一のジャンルで使われていたというより、「壊れるほど過激に感じられるもの」として、横の関連なくいろいろな場所で使われていたものだと推測できます。

…正直、電波ソングについて大した新規情報は無いのですが、こういう情報を検索可能な場所においておくのは、特にAI時代の調べ物には助かることが多いので残しておきます。

今回は「壊れ系」を中心に、確認できた用例を時系列で並べてみます。関連して見つかった言葉も、後半の補題で同じように整理します。表の日時には出典へのリンクを付けています。日付は原則として投稿・記事の日付、出版物は刊行年月です。公演評は公演日、改訂されたページは確認できる最終校の日付を示し、その区別を表内に記しました。

なお、国立国会図書館デジタルコレクションの館内限定資料は、検索結果に表示された抜粋に基づきます。誌面全体を確認した資料とは区別するため、該当行に「NDL検索抜粋」と付記しました。以下は現在確認できている用例であり、それぞれの語の初出を確定するものではありません。

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クィア系DJイベントの行動規範を技術イベントのCoCと比べる

最近DJイベントで、表現の内容がハラスメントになりかねないものが問題になることが増えてきました。そうした問題に対処するため、特に大きいイベントを開く際は、あらかじめコミュニティの行動規範みたいなものが必要になるんじゃないかと思っており、予防的に調べてみます。

ソフトウェアエンジニアの技術コミュニティではCode of Conduct(CoC)というものが定められていることが多く、(自分にとってわかりやすいので)これと比較する形でまとめてみます。これはコミュニティの行動規範で、例えばPython Software Foundationのガイドでは次のようなものが定められています。

  • 期待する振る舞い
  • 認められない行為
  • 適用範囲
  • 問題が起きた際の対応
  • ハラスメントの禁止や相談窓口の案内など

同じようにDJイベントで選曲やふるまいが問題になったとき、その場で判断するだけでなく、あらかじめコミュニティの行動規範を共有できないかと思っています。

正直なところ、私にも露悪趣味の部分があり、「適切でないものを流す」ことはありえます。それを全部なくしたいわけでもありません。下品だったり、悪趣味だったり、普通の場所では流しにくかったりするものも含みます。

では、海外のDJイベントでは、どのような線を引いているのか。ジェンダーやレイシズムに関する議論も含めて、PyCon USとの差分を見てみます。

以下は確認できた事例の比較で、世界共通の基準ではありません。diffは規約原文ではなく、私(ChatGPT補助あり)なりの整理です。

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