今私は小さな魚だけれど

ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログです

雑記

『ヘイト・悪趣味・サブカルチャー 根本敬論』を読む その1

※その2があるかは知りませんw 以前、『「電波系」を読む その1』『「電波系」を読む その2』という記事を書いた際、香山リカさんの『ヘイト・悪趣味・サブカルチャー』という本が気になっていました。この度はようやくそれを読めたので内容を見ていきます。…

『電波ソングキボンヌ!』第0号の振り返り:『生活史の方法』を補助線に

昨年、『電波ソングキボンヌ!』という同人誌を発刊しました。この中に「電波ソングファンへ突撃インタビュー」というコーナーがあり、そこで様々なファンの声を集めようとしています。それは第0号で共著者(っていうと大袈裟ですが)のゆりあさんが語ってい…

『内ゲバ 公安記者メモから』から俗語の「デンパ」という言葉の1975年の用法

「ネットニュースの「電波系」についてのアーカイブの調査」で調べたときに、次のような記載を見つけました。 こんな意見もあるようですよ。 http://marukyo.cosm.co.jp/BBS/logs/12162.html これによると、 滝川洋・磯村淳夫 共著 『内ゲバ 公安記者メモか…

林三博の論考から見る鶴見俊輔の『限界芸術論』

さっきの記事で、(ある意味で自分のベースになっている)鶴見俊輔を批判的に扱ってる意見や論考を探していました。これについて調べてる中で、林三博の『日常的思想とその限界―鶴見俊輔による大衆文化論の軌跡―』という論文の中で、鶴見俊輔が大衆文化など…

褒めたつもりで、作った人を置いてけぼりにしない(with ChatGPT)

私は鶴見俊輔の『限界芸術論』や石子順造のキッチュ論の本、特に鶴見さんの本が好きで多分めちゃめちゃ影響受けてます。たとえばこの辺の記事で、他の人の本を読んでいても『限界芸術論』とか『アメノウズメ伝』の枠で考えて(しまって)いることが多いです…

『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』についての覚書

「大道芸術館に行った後付けの調査」で調べたときに、都築響一さんと成相肇さんが次のようなオタク文化の解釈を紹介していたのを見つけて、森川嘉一郎さんが気になっていました。 都築──そうだったと思います。大阪万博はそういうポジティヴな未来志向が許さ…

「にょ」という語尾の歴史 Part 2

sakana38.hatenablog.com こちらの記事で「にょ」という語尾の初出がへべれけ(1991年)というゲームであると考えていたのですが、実はもう少し遡れそうなことが判明しました。 1985〜1987年まで放映されていた「夕やけニャンニャン」というテレビ番組で、「…

2000年代MOSAIC.WAVの未来志向のキッチュについて

何回引用するんだって感じですけど、最近キッチュについて考えていて、石子順造の本を読んでいます。 大道芸術館に行った後付けの調査 - 今私は小さな魚だけれど 成相肇──初期の代表作『表現における近代の呪縛』(1970)のあとがきで、石子はしきりに脱力感…

パラノイア的読解と修復的読解(※まだ読んでない)

このあたりの頃から、主流文化で政治性がかなり薄くなっていて、2000年代では呑気に楽しめたが、今では笑いごとにならなくなってきてるんじゃないかと思うことがあります。また身近なところでも例えば一人親の知人が弱い立場になっていると感じたことがあっ…

ネットニュースの「電波系」についてのアーカイブの調査

ちょっと調べ物してるついでに「電波系」や「電波ソング」についての記事をいろいろと見つけたのでメモとして残しておきます。

ななひらのインタビュー情報まとめ

最近電波ソングの中には様々なスタイルがあるんじゃないかと思っていて(電波ソング多元発生説)、桃井はるこさんやみらゐさんのインタビューを漁っていました。 ただ、2000年代後半から2010年代にこのジャンルに触れた者にとって、電波ソングのヒーローとい…

限界オタク秩父会part8( #限界秩父 )ではお疲れさまでした

hearthis.at 自分は趣味を通して(例えば気晴らしになって)その結果が生活が何かしら良くなることに繋がるべきだと思っているのですが、本質的に変わらないことの繰り返しになっているんじゃないかという疑念があり、それがテーマになっています。 ちょうど…

「知識披露」と「この曲が好き」のあいだの音楽の語り口

「『分断されないフェミニズム』で紹介されていた音楽」でも触れた本なのですが、もう一つ気になる話題があったので触れておきます。 分断されないフェミニズム ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる作者:荒木菜穂青弓社Amazon さらに、男女での音楽の聴…

『分断されないフェミニズム』で紹介されていた音楽

この連休では読書好きが行くと数多の本を買ってしまうという魔窟丸善丸の内本店に行ってきて、『分断されないフェミニズム』という本を買ってきました。 分断されないフェミニズム ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる作者:荒木菜穂青弓社Amazon この本…

「アキバ系」にあったDIY精神は何由来だったのかを調べたい

桃井はるこさんのニューシングル『NewGame+』が話題になっています。私もゲーマーズのインストアライブに伺ったのですが、ファンの熱気もすごいし、ゆめのばとんもFUWAMOCOちゃんが古くから好きだった曲らしいので嬉しかったです。 NewGame+5pb.RecordAmazon…

ソンタグの「キャンプ」概念と電波系と電波ソング

おせち倶楽部のイベントで出したインタビューの中で、ゆりあさんからこういう話がありました。 電波ソングは「ケーキって言えばこれが一番ぶち上がるケーキや!」って絶対食べられないやろみたいな真っピンクなシリコンのドカーンみたいなのが来て「これが恋…

電波ソング同人誌 #電波ソングキボンヌ 第0号の通販が始まりました

以前告知した同人誌の通販が始まりました。一緒に書いたおだやかおせち倶楽部のサイトで販売しています。 アイテム紹介‼️⬇️引用で紹介している、電波ソングファンの店主と黒めだかさん @takeshi0406 で作った #電波ソングキボンヌ !本の通販開始しました(…

1990年代電脳アイドルの千葉麗子さんについて

こちらの記事と同様、新橋古本まつりというイベントで1995年という本を買いました。 1995年 (ちくま新書)作者:速水健朗筑摩書房Amazon この本の「第4章 テクノロジー」に次のような気になる記載がありました。というわけで今回の記事では千葉麗子さんに…

『同人誌同人ソフト入手マニュアル』シリーズ

新橋古本まつりというイベントを行っていて、何冊かの古書とエイリアン9の下敷き(200円)を買いました。 本日より開催『新橋古本市』️9/29(月)〜10/4(土)新橋駅前SL広場にて⏰10:00~20:00 (最終日は18:00まで)※荒天の場合は中止になりますお近くにお越しの…

電波ソング同人誌 #電波ソングキボンヌ を発刊します

電波ソングの同人誌を10/4(土)の大阪のおだやかおせち倶楽部2周年パーティで発売します。 後日おだやかおせち倶楽部の通販サイトでも発売されるはずなので、ぜひ買って読んでいただけると嬉しいです。 お知らせ黒めだかさんと私で作ったZINE「 電波ソング…

でんぱあぐれっしょんで告知するための記事

本日開催する電波ソングイベント「でんぱあぐれっしょん」で告知するための記事です。 電波ソングDJイベント開催「でんぱ☆あぐれっしょん! vol.2」 2025.09.27(土) 12:00 OPEN (18:30 CLOSE) 渋谷 WOMB LOUNGE (1F) https://t.co/e4afN9koV6電波ソングなら…

畑亜貴の電波ソング解釈「何かが過剰でリスナーを飲み込む」について

以前、畑亜貴さんが電波ソングについて「何かが過剰でリスナーを飲み込む」という解釈をしていたことを思い出しました。2020年のことです。 note.com お茶の時間36杯目のテーマ:電波ソングについて、所長の定義はカテゴリ分けできないもの。新たな解釈とし…

「にょ」という語尾の歴史

「にょ」という語尾を使うキャラクターといえば、ゲーマーズのキャラクター、デ・ジ・キャラット(でじこ)のイメージがあります。 時代が追いついたにょ! https://t.co/RqS461Yiid— デ・ジ・キャラット (@dejiko_15th) 2025年8月29日 dic.pixiv.net Wikipe…

1996年にリリースされた同人楽曲「Tokyo Boogie Night(毒電波mix)」について

先ほどの「『GLOVE ON FIGHT Cyber Trax Vol.01』のジャンル「野球ディスコ」とは何か」で、少しだけ細江さんなどの古い歴史関連で思い出したのですが、1996年に"doku-denpa mix"という曲が収録されたCDがあるそうです。これは根本敬さんらが出した『電波系…

『GLOVE ON FIGHT Cyber Trax Vol.01』のジャンル「野球ディスコ」とは何か

「「ぱんださんようちえん」が作成された経緯やシュールの源泉」で過去の制作メンバーの座談会を読んでいて、GOD(GLOVE ON FIGHT)について「野球ディスコ」というジャンル名についての話がありました。 みらゐ あと電気といえば、ジャンルに野球ディスコっ…

メジャー/マイナーをごっちゃに:Denpa no Sekaiの記憶

最近、都築響一さんの「著名なアーティストと無名なアーティストを併置する」というスタンスや、90年代サブカルの「電波系」を「各々が自分の『電波』を研究する」というスタンスもあったんじゃないかみたいなことを考えていました。 海外の電波ソング普及に…

スウェーデンの電波系、電波ソング情報について調べた

中国語圏や韓国、ベトナムと同様に、スウェーデンについてChatGPTを使って調べてみました。 結論からいうと、ほとんど評判になっているものを見つけられませんでした。 「電波ソング」という言葉の用例 用例は多くなく、正直普及しているとは言い難い状況の…

「電波系」を読む その2

「1996年の『電波系』に「電波ソング」という記載があった」から、村崎百郎さんの電波系・鬼畜系と呼ばれた文章に惹かれています。ただ、「「電波系」を読む その1」ではいい面を書きすぎた気がするので、「電波系・鬼畜系」のスタンスの後世への功罪の面を…

「電波系」を読む その1

「1996年の『電波系』に「電波ソング」という記載があった」を読んでから、村崎百郎さんの電波系・鬼畜系と呼ばれた文章に惹かれています。というのも単なる露悪というより、妙にフェア精神を感じる点と、自分の「電波」に対する理解度の深さがある気がしま…

90年代のコスプレイヤー「東急ひぢり」さんの活動を探す

この間の「1998年の別冊宝島「私をコミケにつれてって!」を読む」で書き忘れていたのですが、この本のコスプレの章(P186)に次のような記載がありました。 私をコミケにつれてって: 巨大コミック同人誌マーケットのすべて (別冊宝島 358)宝島社Amazon そう…