今私は小さな魚だけれど

ちょっぴり非日常な音楽を紹介するブログです

柳宗悦とオタク文化(について調べたい)

最近、仏教に興味があるのですが、そういうことを言うと「誰か身内が死んだの?」「変な宗教にでもハマったの?」と心配されます。 別にそういうわけじゃなくて、自分たちの持っているベースの考え方(というか「ノリ」)になっている部分がある気がしているからです。

特に、浄土系の思想が柳宗悦に与えた影響が面白くて、我々の好きな電波ソングにも共通するノリがあると思ってます。

柳宗悦について

柳 宗悦(やなぎ むねよし、1889年(明治22年)3月21日 - 1961年(昭和36年)5月3日)は、民藝運動の主唱者である、日本の美術評論家宗教哲学者[1]、思想家。名前はしばしば「そうえつ」と読まれ、欧文においても「Soetsu」と表記される[注 1]。

宗教哲学、近代美術に関心を寄せ白樺派にも参加。芸術を哲学的に探求、日用品に美と職人の手仕事の価値を見出す民藝運動も始めた。著書に『手仕事の日本』(1948年)、『民藝四十年』(1958年)など。

民藝運動は次のようなもので、なんとなく「コマーシャルソングとして売られている、コミックソング電波ソングの意図しない価値を見出す」という考え方が共通している気がしています。

synodos.jp

――そうした日用品に存在する美を見つめる中で、「民藝」という言葉が生まれてきたわけですね。

ええ。「民藝」とは「民衆的工芸」のことなのですが、それは「雑器」「下手物」などと軽んじられてきたものです。それで、当時、一緒に活動をしていた陶芸家の河井寛次郎濱田庄司などと共に「民藝」という名称をつけてその価値を世に広めようとしたわけです。ただ誤解されると困るのですが、柳は民藝品だけが美しいと言ったことはありません。美しいものを蒐めてそれを調べてみたら民衆の工芸品が多くあったということです。ですから民藝館には、同様の美しさを宿す、民衆の工芸品以外のものもたくさん収蔵されています。

で、特に笑える電波ソングを集めるガイドラインの時代のノリは、この説明と共通するものが多くあったように思います。

(俺にとって)役に立ちそうな話

自分はなんとなく、他の人のDJを聞いていても、その人が意図していない箇所で魅力を感じてしまうことがあります。評価されようとしていない、自然な魅力があるような気がしていて、柳宗悦の言葉を補助線にいろいろ語れる気がしてます。

自分はDJするときにも、割と説明臭く考えちゃうタイプで、この形の魅力は狙って出せないように思ってます。

仏教思想の影響

「他力」とかの話が面白いのですが、うまく説明できないので本を読んでくださいw

誰かの助けを借りて本願をかなえよということだが、誰かとは他人ではなく、人知を超えた力のことである。柳は、自力道を否定していないが、それは「天才の一道」、「選ばれたる者の道」だとした。一方、他力道は、自身の「小ささ、脆さ、弱さ、愚かさ」を心底自覚することからはじまると説いた。

政府主催の官設公募展で評価されるのは「天才」であり、「選ばれた者」の作品を手にできるのは一部の富裕層でしかない。まして、天才だと選び出すのは人間なのだ。選ぶ側は権威となり、やがて腐敗する。逆に、身の程を知った他力道から生み落とされたものは違う。柳は『民藝とは何か』(講談社学術文庫)で次のように述べる。

TODO::

柳宗悦オタク文化の共通性」で調べると面白いかもしれない。