電波ソングの起源の調査もある程度情報が集まってきました。おそらく以下の情報は間違っていないと思われます。
- 「電波ソング」という言葉は、おそらく『雫』の発売以降の1996年〜2000年に生まれた
- ただ、1996年以前にも電波ソングの特徴を備えた曲が存在し、初期は「萌え歌」「痛曲」など表記ゆれしていたようだ
- そのため、音楽ジャンルとしての「電波ソング」の発生(少なくとも影響を与えたジャンル)はもう少し遡れるかもしれない
こちらの記事にも書いた通り、そこで@kaeutaPさんからご指摘頂きました。
あ、過去の電波調べるので大事なことだけども
天麩羅さんのまとめ(笑える電波ソングを集めるガイドライン)だと
『笑えない』電波がまとめられていないんだよね。
さとうれおを雛川友里さんが何回かスレで推してたのにまとめられていないはず。
そこで初期の電波ソングカラオケオフ会である「(゚∀゚)ノキュンキュンOFF」のリストを調べると、ほとんど現代の電波ソングファンが見ても違和感のない、当時と同時代の楽曲リストが揃っています。
これを見ると、以下のような特徴が分かります。
- アダルトゲームの楽曲が多い(桃井はるこ、KOTOKO)
- たまに「頭狂アンダーグラウンド」などの、笑える電波ソングを集めるガイドラインでは『リアル電波』に分類されるような楽曲が歌われている
- これ以前の時代の歌はあまり歌われていない。おそらく当時のコミュニティ内では昔の楽曲があまり掘り起こされていなかったのだと思われ、昔の電波ソング的な楽曲を掘り進めても、明確な起源に行き当たらないのではないか?(DJ的には面白いのですが…)
なので、むしろ「電波ソング」という言葉が確立して参照されるようになった後の時代(少なくとも巫女みこナースが話題になって2003年以降)に、「電波ソング」がどのように発展していったのか(例えばどんな音楽ジャンルを取り込んでいったのか)を調べたほうがいいような気がしてきました。
そこでまず、それぞれの時代のオフ会やネット上のコミュニティで、何が「電波ソング」として扱われているかを調べると面白そうです。最近では「電波ソングナイト」を発端にDJイベントも開催されているようなのでそれも対象になりそうですね。
(゚∀゚)ノキュンキュンOFFのレポートはこちらから追えます。このオフ会楽しそうですね。