私は電波ソングが好きなのですが、その文化には「他人のズレている部分を外から批評して楽しむが、自分自身の考えは出さない」という矛盾があると思います。そこで、実は自分たちと変なものの間には明確な壁はなく融通無碍であり、その中でも健全な方向に向かえる信念とはなにか考えようとして提出したのがこのセットリストです。
これは一見妄言を言っている脈絡の無い選曲のように見えるのですが、(河合隼雄さんの言う)ユングの個性化の過程をモチーフの一つとしています。河合隼雄さんのユングの話は一見実証できなくて胡散臭くも感じるんですが、臨床での現場感覚みたいなのもセットで感じて芯を捉えてる部分もある気がするので非常に面白いです。
もう一つ、ある程度本気で主張しないと真実味が無い(自分も真面目にやらないと使っている曲の人たちに失礼だ)のと、「詠唱 日本国憲法」を流したいと思って「戦争と平和」みたいなものもモチーフとなっています。
多分、言葉を尽くせば尽くすほど頭のおかしい人に見えそうですが、誰かのなにかの役に立つこともあるだろうと思って書きます。
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