以前、「Twitterで好きな音楽紹介!~音楽botの作り方~」の記事で音楽botの作り方を書きました。
今回は実際に音楽botを運営している人に向けて、もっと突っ込んだ話をしたいと思います。
まずは目次
①「自分の好きな曲」でなく「誰に楽しんでもらいたいか」
④もっと聴いてもらうには
⑤便利なツール
⑥その他に考えていること
①「自分の好きな曲」でなく「誰に楽しんでもらいたいか」
音楽botを続けていくには「誰に楽しんでもらいたいか」をハッキリさせると楽です。
音楽ファンを対象に考えるのはもちろんですが、一概に『音楽ファン』といっても様々な人がおり、彼ら全員を満足させようと考えるのはナンセンスです。
だから「自分の好きな音楽を紹介する」というより「誰に楽しんでもらいたいか」という感覚で運営していくと良いです。
具体的には 1.どんなファン層があるのか 2.その中で誰をターゲットにするか 3.そのためにどんな曲を紹介するのか を考えるといいと思います。
電波ソングbotを例にして考えてみます。
電波ソングといっても、人によって想像するアーティストはけっこう違います。
例えば「あべにゅうぷろじぇくと」みたいな(゚∀゚)ノ キュンキュン!なヤツが好きな人もいれば、「谷山浩子」みたいにさりげなくとんでもないことを歌う人を想像する人もいます。
好きな歌手を電波ソングと言われると怒る人もいます。
ある人にとっては「Funta」はキュートな電波ソングですが、ある人からすれば「ぶっ飛んでないから電波じゃないよ」って思われます。
非常にややこしい。
その中から、どんな人、どんなファン層をターゲットにするか考えます。
私自身は歌詞をあまり聴かず、のれたり合いの手を入れたり楽しい音楽が好きなのでそういう曲を紹介しています。
私は谷山浩子さんの曲が大好きですが、曲自体にそういう要素が無いため電波ソングbotからは外しています。
まあぶっちゃけていうと、対象としているジャンルの中で、音楽リスナーとして尊敬できる人にひたすら媚びればなんとかなります。
そういう人は耳が早いため、どこからともなく現れてフォローしてくれます。
他のbotに関していうと、
歌謡ロックbotは「様々なジャンル(邦楽ロック、V系、ジャズ歌謡など)のファンの中で、なぜか哀愁がこもってる曲に惹かれる人(模索中)」
FemalePopBot「谷山浩子のファンが好きそうな女性シンガー」
をなんとなく考えています。
最近ヘヴィーメタルbotのツイートを停止していますが、それはメタルのジャンルが幅広すぎて、あっちを立てればこっちが立たずみたいな状況になったためです。
私自身「ヘヴィーメタル」というだけで音楽が好きになれないため(具体的には哀愁がある曲が好き)、あたまがこんがらがってしまいました。
②もっと聴いてもらうには
誰に楽しんでもらいたいか、どんな曲を紹介するかが決まりました。
それでは、たくさんの人に注目されるためにどうすればよいか考えてみましょう。
(私自身、リクエストで自分の好きそうな音楽の情報を集めるのが一つの目的であるため、多くの人に注目されたいと思ってます)
まず、自分のプロフィールを書いてみます。
プロフィール欄にはまず 1.音楽を紹介するアカウントであること 2.どんな人が対象なのか(どんなジャンルを紹介するか) を明記しましょう。
悶絶音楽botでは次のように書いています。
『美しく激しい音楽をYouTubeリンク付きで紹介します!リクエストもお待ちしています。Recommends beautiful & aggressive music on youtube per 2 hours automatically.運営 @takeshi0406』
英語の説明も載せているのは、意外に海外の日本音楽ファン(V系やアニメから日本の音楽に興味を持った人など)のフォロワーも多いためです。
次に、ツイートを目立たせる方法を考えてみます。
曲名 - アーティスト名 のみでは、どんな曲か(どれくらいオススメなのか)分からず、よっぽどヒマな人でないと聴いてくれません。
だから少しツイートを工夫して、そのへんをハッキリさせると聴いてくれる人が増えます。
例えばジャズ名盤bot(@jazzmeiban)さんやいい音楽を探せ!(@good_music_bot)さんがやっているように、ツイートの中に曲の紹介文を書くという方法があります。
こうすることでより注目を集め、リツイートもされやすくなり、クチコミ宣伝の効果もあります。
ただ、「新時代の」とか「伝説の」とか「疾走感あふれる」とか安っぽく意味不明なコトバが多くなりがちです。
また、それぞれの曲についてスマートに紹介するのは思ったより難しいものです(私はあきらめました)。
そこで、私の悶絶音楽botでは、
「簡単なジャンル分けのタグを付ける」
「他の人がコメント文付きでRTしたのをリツイートする」
という2つの方法を併用しています。
(オールタイムパンクロック(@alltimepunk_bot)さんもこの方法をとっているようです。)
ただ、リツイートしすぎると逆に話題が埋もれて嫌がられるので注意しましょう。
注目させたいツイートのみをリツイートすると良いです。
また、配信頻度も案外大事だと感じています。
そのbotのフォロワーのフォロー数が多い場合は配信頻度を多めに、あまりフォロー数が多くない場合は少なめに、といったように、そのbotにとってベストなやり方を見つけましょう。
ハッシュタグを利用するのも一つの手です。
ハッシュタグには主に次の3つの目的があります。
1.フォロワーの間で音楽の話をするために使ってもらう (#jazzm,#dempa_bなど)
2.フォロワーを募集する (ヘヴィーメタルbotの#metal)
3.ハッシュタグでジャンル分けをする (Doom Bot(@Doom_bot)さんがこの方法をとっています)
③便利なツール
ツイッターには様々な便利なツールがありますが、音楽botを運営するのに便利なツールを紹介します。
特にChrome版が軽くてオススメ!
自分のツイートのログを残すことができます。
他にもフォロワー数や発言数の推移などもグラフとして残してくれます。
早めに登録しておきましょう。
お気に入りやリツイートされた発言をチェックできます。
どの曲が人気なのかをチェックすることができます。
自分がお気に入りしたツイートのログを残せ、検索もできます。
私は、bot宛のリプライをお気に入りしてログを残すようにしています。
④その他に考えてること
私の音楽botは主に日本人を対象にしていますが、最近では海外の音楽ファンにフォローされることも増えてきました。
特にアニメ/ヴィジュアル系の音楽は海外で人気が高く、日本人以上の盛り上がりも見込めるんじゃないか?とも思ってます。
歌謡ロックbotはヴィジュアル系バンドを扱うことが多いので、そのあたりのリスナーにも好まれています。
FemalePopBotでも海外アニメファンの反応を見ています。
(ただし両方ともそれが専門というわけではありません)
ちなみに アニメソング→台湾や欧米、ヴィジュアル系→南米 みたいなイメージがあります、なんとなくですが…
だから海外に向けて日本の音楽を発信するbotを作ったら面白いんじゃないかと思います。
私は主に日本語を使って紹介していますが、英語/中国語/スペイン語/ポルトガル語など、それぞれ国の言語で紹介すればより敷居が低くなるんじゃないかとも思ってます。
私にはそれができる能力はありませんが…