WIREDの特集『これからの音楽 21世紀をサヴァイヴするコンテンツビジネス』が面白かったので紹介。
WIREDはiPadや面白いWEBサービス、ITなど、テクノロジーに関する雑誌です。
「音楽コンテンツビジネス」っていうと物々しいですが、要するに次世代の音楽サービスに関する特集です。
SpotifyやPandora、Bandcamp等、面白い音楽に出会えるサービスが紹介されています。
世界のトッププロデューサーが授ける音楽サヴァイヴァルの秘策、新しい音楽との出合いをもたらす6つのインフラ、イアン・ロジャーズの半生…。雑誌『WIRED』VOL.8好評発売中!詳しい内容の紹介はこちら http://t.co/UkK0Nom7hk #wired_jp
— WIRED.jp (@wired_jp) June 11, 2013
個人的に、海外(特に非英語圏)の音楽を知る/MP3を購入する場であるBandcampが紹介されてたのが嬉しい。
普段何気なく使ってますが、サービスの運営者の考え方を知ることができたのが良かったです。
例えばBandcampの場合、『ファンはサポート&シェアしたがっている』という思想があるそうです。
そのために音源を試聴可能にしたり、TwitterやFacebookのサポーター欄を付けたりしているんだとか。
というわけで私も好きなバンドをシェアします。
ロシアのオリエンタルメタル×DjentバンドKartikeyaのシングル"Durga Puja"。
メンバーがOrphaned LandとMeshuggahのファンで~って話は長くなるので割愛。
リージョンフリー(世界中で同じ値段で購入可能)で、CDを買えず諦めてたバンドも聞けるのが嬉しい。
Kartikeyaなんて、なんとかCDを1枚買い、他のアルバムは諦めてましたもん。
ちなみにiTunesでは、他の国では900円のアルバムが日本では1600円で売られてたりします。
日本のインディーズミュージシャンもガンガン使って欲しいですね。
サイトが英語のみ、支払いがPayPalのみのせいか、日本ではそれほど流行ってないみたいです。
ただ、海外の熱い音楽ファンが見つけてサポートしてくれるかもしれませんよ?
一応、日本語のBandcamp解説サイトを紹介しておきます。
http://bandcampjapan.com/
日本人のバンドだと、ピコトロニカバンドnecomimi☆スペースノイドのアルバムとか。
英語圏の電波ソング専門ブログDENPA NO SEKAIさんが紹介し、海外のファンにもいくつか売れたそうです。
参照:~電波の世界~ Denpa no Sekai: Necomimi☆スペースノイド worldwide online album release!
http://www.denpanosekai.com/2013/04/necomimi-worldwide-online-album-release.html
日本の有名バンドだとDIR EN GREYのページがあるのですがアレって本物でしょうか?
Bandcampの話題が長くなってしまいましたが、他にもSpotifyやPandoraなどの話題も。
『日本にPandoraが上陸できない理由』とか、権利関係の難しい話もいろいろと載ってます。
WEBサービスの紹介だけでなく、音楽やサービスを作ってきた人に注目した記事もアツかった。
Topspinの設立者の半生だとか、Bjorkを生み出したアイスランドの現場だとか。
【本日公開】アー・ユー・エクスぺリエンスト?──『WIRED』VOL.8発売に寄せて http://t.co/OjDbkZ4TRp #wired_jp
— WIRED.jp (@wired_jp) June 10, 2013
古いシステムと格闘するプロデューサーたちも、新しいサーヴィスを立ち上げて業界を刷新しようとするイノヴェイターたちも、ともに薄暗いレコード屋で何時間も飽くことなく時間を過ごせる根っからの音楽ファンにぼくには見えた。音楽に限らず、文化というものは、人生の何よりもそれを面白いと思っている、そんな人たちの献身によって守られ、前に進んできたはずだ。ネットの時代になったからと言って、それがおいそれと変わるとも思えない。むしろ、あらゆることが透明化し、どんな商品やサーヴィスであれ、その背後にいる人びとの態度や姿勢がかえって厳しく問われるようになっているいまだからこそ、なおさらそういう人たちによって守られ、導かれなくてはならないと認識するにいたったのが、取材を通して感じた世界の音楽の現状だった。
また、音楽とは関係ありませんが、『群れの科学』って特集も面白かったです。
鳥や魚、はたまた人間やイナゴやヒツジなどの群れができるメカニズムを解明しようとする研究の話です。
こういう現象では『(群れ)全体は部分の総和以上の何か』という変な性質があります。
ムクドリの場合、「近くの6羽と同じ動きをする」という性質から、群れがハヤブサをかわしたり、
群れ全体で一つの「集合意識」を持つような動きをするそうです。
↓全然関係ないけど寄生獣のこのセリフを思い出しましたw
人間と我々が大きく違う点…それは人間が何十、何百、何万、何十万と集まって一つの生き物だと言うこと。人間は自分の頭以外にもう一つの巨大な「脳」を持っている。それに逆らったとき、寄生生物は敗北するわ。
人間もこういう性質を持つ(そしてちゃんと解明できる)ものなんでしょうか?
そういえば以前メタルやハードコアのライブで起こるモッシュのシミュレーションが話題になりました。
これも多分こういった分野を応用したものだったんですね(ニッチですが)
ニッチすぎる・・・JavaScriptによる「モッシュ」のシミュレーション『Moshpits.js』 | IDEA*IDEA http://t.co/oiMRlEvCwG via @taguchi
— Gen Taguchi (@taguchi) March 27, 2013
結局言いたいことは、『WIRED Vol.8が面白かったから読んでみて♡』ってことです。
途中ずいぶんと関係のない話をしてしまいましたが。