MP3プレイヤーの先駆者『Winamp』が2013年12月20日に終了することが発表されました。
All Digital Musicという、最新の音楽テクノロジーとデジタル音楽についてのブログの記事が、一番音楽ファンの視点に立ってて面白かったので紹介&ちょっと引用。
AOLがMP3プレーヤー「 Winamp 」終了。MP3プレーヤーの先駆者、15年の活動に幕 http://t.co/I2NiRhP7Yo
— Jay Kogami (@jaykogami) November 21, 2013
iPod前にMP3をダウンロードしていた人には馴染み深いツールのWinampは、iTunesが出来る前まではデフォルトの音楽ファイル管理ツール/再生用プレーヤーでした。1997年に二人の大学生が作ったWinampは、ナップスターなどP2P型ファイル共有ツールの拡大に合わせ注目を集め、1999年には運営会社のNullsoftをAOLが買収するまで急成長してきました。Winampは当時としてはMP3なんて全く分からなかったネットユーザーに、音楽プレーヤー以上の機能を紹介してくれました。例えば、Winampは一般的なユーザーが(恐らく)初めて出会った、大量の音楽ファイルを高速に管理できるツールでした。またWinampは「スキン」や「ビジュアライザー」,「プラグイン」のダウンロードやカスタマイズも提供していました。
出典:All Digital MusicAOLがMP3プレーヤー「 Winamp 」終了宣言。MP3プレーヤーの先駆者、15年の活動に幕 » All Digital Music
ここにも書いてあるとおり、『Winampは「スキン」や「ビジュアライザー」,「プラグイン」のダウンロードやカスタマイズも提供』しており、自分でいろいろカスタマイズしたり配布したりしている人もいました。それに伺かとか任意ラヂヲの話を始める人もちらほら。
※この記事のBGM
【ニコニコ動画】【作業妨害用BGM】 「アレ以外のStay. -Yo-Ma- Mix-」
有志が作った歌詞カードをゴーストに歌わせて遊ぶのに、Winamp使っていたんだよな。特に任意ラヂヲは、偽さくらを使ってよく遊んだ。それ以外でも重宝していたんだけど、残念だな。
— 市藤勇美 (@isami_ichifuji) November 20, 2013
プラグインで歌詞同期させてあれ以外の何かwith任意に歌わせたりしたよね。恋愛chuとか… “さよならWinamp、16年の歴史に幕。来月でダウンロード終了&サイト閉鎖 - Engadget Japanese” http://t.co/Crc5owt4sr
— ホモ作は電気ウニの夢を見るか? (@takuya1221) November 21, 2013
Winamp終了するみたいだけど昔はWinampのオタクスキン探すためにいろんなアップローダーやら掲示板回ってたことを考えると色々感慨深いものがある
— しかばねっち (@shikabanet) November 21, 2013
あとはWinampを通した「ネットラジオ」について懐かしんでる人もいるようです。今ではニコ生とかUstreamとか動画配信サイトに移行した感がありますが、今でもネットラジオとして使っていて、後継ソフトに困っている人もいるようです。
ニコ生とかが始まる前は、「ネットラジオ」って言って、自分で難しい設定(全部英語)をクリアして、皆しゃべり声だけを放送してたんだ。聴いている人はコメント送れないから、コメントする為専用の掲示板を作って。
その時に使うのがWinampだった。何度設定の難しさに泣いたことか!w
— 事務員G (@ZimuinG) November 21, 2013
winampが終了らしい
なんかせつないな
shoutcastのラジオは、洋楽オタク達に多大な影響を及ぼした
last.fmも日本じゃきけなくなったし、インターネットのもつアンダーグラウンド感がどんどん消えていってる
— リョースケ Dio-suke (@OooRyohsuke) November 21, 2013
Winampでなん実Vの「はやみんのアニソン系垂れ流し」を聴きながら、アニソンや電波ソングを吸収してたあの頃…
— もちゃちゃ (@mochacha626) November 21, 2013
あと「だんだん重くなっていって、WindowsMeあたりで他のプレイヤーに乗り換えてしまった」って人もちらほら見かけました。私もLilithの後継のuLilithというフリーソフトを使っています(えっちなゲームブランドではありません)。
Winamp終了かー。当時使ってたMeマシンだとちょっと重くてあまり使わなかったけど評判は良かったの覚えてる。Lilithに乗り換えてiPhone買ってからはずっとiTunes使ってる。あまりPCで音楽聴かないから拘りもない。
— 少佐(トラック泊地で焼くクッキーは苦い) (@osameruhito) November 21, 2013
リッピングソフトとか、フリーソフトをいろいろ懐かしんでる人もいました。今ではiTunesでも手軽にCDを取り込めますが、それ以前は大変でした(私はPCで音楽を聞かなかったのでよく知りませんが)。午後のこ~だは今でも現役で使ってる人をたまに見かけます。
winampが終了というニュースを聴いて、真空波動研とか璃樹無とかDaemonとかCDexとか午後のこ〜だとか伺かとかDCさくらとかlovema!とか極窓とかどうなったんだろう、と思い返すアングラ感。
— ひろき (@roki_hiroki) November 21, 2013
早速こんなスレがまとめブログに取り上げられてましたw
DAW速報 : Winamp終了だけど情強のおまいらは音楽プレイヤーどれ使ってるの? http://t.co/OIZlX4bj2t
— DAW速報 (@dawsoku) November 22, 2013
今見つけたんですが、ほとんど同じテーマの記事がはてなブックマークニュースにとりあげられててああ~~~~先越された~~~~って感じです。
【はてなブックマークニュース】メディアプレイヤー「Winamp」12/20にサービス終了 ユーザーは自作スキンやねとらじの思い出語る http://t.co/RTIxhk9sAo
— hatebu_fan (@hatebu_fan) November 21, 2013
結局この記事で書きたかったことは、iTunesみたいなデフォルトで何でもできるイケテルものばかりチヤホヤされてますが、オタクがスキンをいじったり、貪欲な音楽ファンがネットラジオを聞いたりして楽しんでたこと、それで独特なコミュニケーションが生まれてたことにも注目してほしいってことです。
もしMP3プレイヤーの歴史の教科書があったとしたら、「Winampなどのプレイヤーが現れて、その後高機能なiTunesが登場した」みたいな書き方になると思いますが、尖った人や貪欲な人はもっといろいろな可能性を試していたし、今でも多分もっと面白いことをやろうとしているでしょう。
私はPCで音楽を聴き始めたのが遅かったので詳しくないのですが、ちょっとでもこういう話題を残せたらなと思ってブログにまとめてみました。
(なんだかよくわからない締め方)