「電波ソングは死んだ」と題した記事を書いている方がいました。
電波ソング is DEAD http://t.co/16fdieG3Ku
— J (@Jx610th) July 21, 2014
>>電波ソング is DEAD | ヲタクやめたい.com
要旨をまとめると、電波ソングの特徴である「過度に誇張された声色」、「意味不明、支離滅裂だが印象的な歌詞」、「一般常識からの乖離」など(Wikipediaより)が様々なジャンルに拡散し、消えてしまったという感じだと思います。
>>【Long】めうめうぺったんたん!! / 日向美ビタースイーツ♪
電波ソングは何処へ行ったのか?僕が思うに、電波ソングは要素が分解されて色々な方面に取り込まれてしまった。そう思います。
逆に言えばあの時ヲタク共を魅了した電波ソングたちは要素だけを残して結構一般に浸透している。魅了された1人として、それはそれで幸せなことだなぁとか思ったり。
「オタクとサブカルの境界が薄くなって、クロスオーバーしたような電波ソングも生まれている」という記事も書きましたが、これもある意味「電波ソング」のミームが様々なジャンルに拡散しているといえると思います。
こうやってまとめられたのを見たり音源に接したりすると、本当に「電波ソング」は拡散期に入ったんだなぁというのがよくわかりますね|オタクとサブカルの境界を越えるクロスオーバー・電波ソングの潮流 - NAVER まとめ http://t.co/b393a3R2wT
— あたしか (@atashika_ymyh) August 29, 2014
同人音楽やDJイベントが盛り上がってます
では、「電波ソング」というジャンルは求心力がなくなり空中分解してしまったのか、というとそうではありません。むしろ同人音楽を中心に生き残っている…というかむしろ「電波」や「萌え」の要素を先鋭化して進化したクラスターが生まれています。
その中でもポヤッチオというサークルはライブ等のイベントも含め、精力的に活動しています。同人で活動する作曲家は数多くいますが、私は特にかめりあ( @cametek )さんの制作する楽曲がヤバイと感じています。そのかめりあさんがポヤッチオのSHAKING PINKという同人アイドルユニットに提供した楽曲をひとつ。
>>SHAKING PINK - とりぷるx3ゴキゲン中飛車⇒OHTE & DASH!!!
SHAKING PINK(シェイキングピンク)とは、COCO、NANA、MOMOの3人からなる世界中の大きなお友達に愛と勇気をお届けする使命をもつ、
謎のバーチャルアイドルユニット・・・
しかし!その正体は宇宙からやってきた侵略者、インベーダー!!
普段は電波で可愛い曲を歌いながら一般ピーポーの目を欺き、
地球侵略を目論んで日々活動中(`・ω・´)
高速の「飛車角!飛車角!飛車飛車角!」というターム、キュートな声、セリフの挿入…かつての「電波ソング」の特徴を受け継ぎつつ、サウンドが現代的な音楽のアレになっている気がします(音楽ジャンルに詳しくないのでうまく表現できません)。あとは関係ないですがバーチャルアイドルという響きに懐かしさを覚える方もいらっしゃるでしょう…。
あとかめりあさんがななひらさんと制作した最新アルバム『ばーさす!』も非常にCOOLですね。
こうした同人電波ソングの中心地のひとつに、クラブイベント「電波はっキュン でぃDreaming!」があります。アニメやゲーム、エロゲの曲がかかるイベントは多くありますが、これほどいろんなゲストを呼んでいたり、よくわからないけど色んな人と交流できたりするイベントは珍しいと思います。
直近のイベントではIOSYSのARMさんや、南ピル子さんとかヤバイ級の人たちが来ていました。また開催してください。
電キュンライブ&打ち上げから帰ってきた。楽しかった!!!!! 過去の遺物のようなエロゲロックンロールバンドを盛り上げてくれてありがとう!! LOVE!! 今日は疲れ果てたので、ライブのレポートやらリプは明日の夜以降にします。 次ツイで今日のセットリストを報告して寝るぅぅう!
— レレレレコード (@rerere_rec) June 29, 2014
普通のアニクラだと なかなか輪の中入るきっかけが掴めなくて難しいんだけど、電きゅんの打ち上げのお陰か 参加する度に知り合いが増えていくしほんと良い。あと演者さんやDJさんとの距離が お酒の力もあってかとても近くて 気さくに話できるし 色んな話聞けるから楽しいよね
— 箱庭/hellunge (@haconiwa) June 29, 2014
2周年記念CDに収録されたテーマ曲もあります。
イベントから交流が生まれることもあるらしく、例えば片霧烈火さんが電キュンのゲストとして登場した後、ポヤッチオの萌えソングアルバム『プチリズム』に登場したり、10/25のライブイベントに出演することになったりしています。
明日は大阪にお邪魔してライブやります⁽⁽◝( ˙ ꒳ ˙ )◜⁾⁾滅多にない電波ソング祭り!がんばります!
http://t.co/vSgZEda0af
— 片霧烈火@夏コミ日東ロ39a暫く定期多め (@katakiri_rekka) November 23, 2013
10/25(土)開催、ポヤッチオ×2-dimension共催ライブ「P-rhythm Color Stage」サイト更新!仲村芽衣子さん、mikoさん、片霧烈火さんの出演を発表しました! http://t.co/H0C5217zcv #pcstage
— 2-dimension (@2dimension) August 14, 2014
まとめ
ざっと表面をなぞるだけの記事でしたが、「同人音楽からヤバイ音楽を制作する人が出てきていること」「自主的なクラブイベントも求心力になっていること」が伝わるといいです。
アニメやゲームの音楽で電波ソングが目立たなくなってしまった…と言って懐かしがるのも良いですが、電波ソングのサークルも多く参加する音系同人即売会M3に行ってみたり、同人ショップで最近の作品を試聴してみたり、電波ソング等のライブ/クラブイベントに行ったりすると面白い音楽に出会えると思います。
何から手を出せばいいか分からないという方は、DENPA NO SEKAIの記事を読みましょう(英語ですが)。