最近生成AIの進歩が早すぎてやばいですね。
私は最近ChatGPTに解説してもらいながら難しい本を読むのにハマってて、「ベルナール・スティグレールの哲学」というテクノロジーを主題として扱う哲学者を解説した本を買いました。
ChatGPTに彼の思想(の一部)をまとめてもらったんですが、この「技術と社会が相互に影響を与え合って変容する」みたいな点と、技術自体を社会から切り離して評価できない(毒にも薬にもなる)って考え方があったように思います。
人間は技術(テクニクス)を通じて記憶や知識を「外部化」し続ける(=エピフィロジェネシス)ことで、生物学的進化を超えた文化的発展を遂げてきた。 この過程で、人間と技術と社会は相互に“共個体化(co-individuation)”し合い、思考や行動様式が変化し続ける。 ただし技術は「ファルマコン」(薬にも毒にもなる)でもあり、その扱い方を誤ると人間の主体性や社会的連帯が損なわれるリスクがある。
こっから無理やり記事の主題に持っていくんですが、ジャンルの定義について議論するとき、この議論と同じようにあまりに本質主義的に「時代を超える本質がある」と考えすぎるのは良くないと思っています。「電波ソング」に限っても2000年代初頭以前まで遡るとテクノ歌謡と区別がつかなくなる印象があるし、自分たちのような2010年代以降のファンは初期のファンの感覚とも違っているはずです。
例えばニコニコ大百科には
妹萌えやエロティシズム、恋愛感情をアップテンポに載せて駆け抜けるがごとくの楽曲が多い。
って書いてますが、テンポが速いのっておそらくニコニコ動画以降のトレンドで、あべにゅうぷろじぇくとやIOSYSが活躍し始めて以降の話なんじゃないかと。
おそらくクリエイターの立場ならどうやって今までにない視点を入れて新しいことができるかを考えたほうが面白いし、DJの立場では過去に議論した収まりの悪い笑える音源を引っ張り出して茶化したほうが面白いはずです。そのやり方の中に別の本質が再発見できるかもしれません。「初期の電波ソングが持っていた方向性を、今の世の中で再現するとどうなるか?」とか、「当時の電波ソングを今の音楽の中の立ち位置で考えたらどうなるか?」みたいなことを考えたほうが、少なくともDJをする上では有益だと思います。
それでどう新しい見方をするか考えたとき、さっきのスティグレールの話をもとに「どのように近隣ジャンルの要素を取り入れたり、差別化をしたりしてジャンルが成立していったか」みたいな考えができるんじゃないかと思いつきました(素直に考えると「音楽ジャンルとコミュニティの共進化」みたいな方向性になりそうですが…)。で、ChatGPTのDeep Research機能も試すことも兼ねて軽く調べてみました。
いつもどおりChatGPTのリサーチを検証するスタイルです。先に謝っておくと、差異はともかく影響関係まではちゃんとは調べられませんでした🙇♂️
萌えソング: 電波ソングの母体と差異
まずは萌えソング。Wikipediaの萌えソングの記事から引用されてます。
電波ソングと萌えソングは極めて近しい関係にあります。実際、多くの萌えソングは電波ソングと共通する特徴を備えており、両者はしばしば並列で語られます。明確な境界線はなく、「どの曲が電波でどの曲が萌えか」は最終的に聴き手の主観に委ねられるとも言われます。
自分は萌えソングとはほとんど同じもので、ネットのファンかクリエイターかの視点の違いなんじゃないかみたいな捉え方をしたほうが実態に合ってるなんじゃないかと思ってます。ひとまず次いきます。
ボーカロイド楽曲: ネット文化との融合
おお、次はボーカロイド!ニコニコ動画以降、東方アレンジと並んで重要なはずなんですが、私が詳しくないのであまり触れきれてなかった内容です😅
2007年に初音ミクが登場すると、インターネット上でボーカロイド楽曲(ボカロ曲)が爆発的ブームを巻き起こしました。初音ミクはツインテールの可愛らしい少女キャラクターであり、「萌え系」の要素を備えていたため、ブーム初期には電波ソング的特徴を持つ曲が数多く投稿されました。実際、「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」(ika作詞作曲)は高速ユーロビート風のリズムにのせてミクがひたすら「してあげる♪」と歌う中毒性の高い曲で、ボカロ発の電波ソングとしてニコニコ動画で社会現象化しました。
で、引用元はニコニコ大百科とこちらの記事。ユーロビートについても後で再度触れられますが、電波ソングの要素としてたしかに重要だと思います。
そして歌ってみた文化が盛り上がっていたことにも触れられています。ななひらさんは我々の世代にとってはアイコン的存在といっても過言ではないでしょう。
ボーカロイド楽曲と電波ソングの相互作用として重要なのは、ニコニコ動画を中心とするネット文化です。ニコ動黎明期(2007年前後)、先述のように東方アレンジやボカロ曲の中に大量の電波ソングが投稿され、これが電波ソングのすそ野を大きく広げました。
また、ネット上で人気が出た歌い手・声優(miko、ななひら等)が電波ユニットを結成し同人CDを出す動きも活発化しました。例としてななひらはニコ動「歌ってみた」出身のロリ声シンガーで、2009年に同人電波サークルぷち☆ぽち(のちのConfetto)を立ち上げ、キュートな萌えボイスと高速ユーロビートサウンドを融合させた楽曲を次々と発表しています。
※「ぷち☆ぽち」は、同人サークルのポヤッチオの誤りなんじゃないかと思います。
そしてボカロ曲の影響ありそうなP丸様。)にも触れられています。「しるびゅー」って通称はこれも誤りなんじゃないかと思います。けっこうハルシネーション起きるんですねw
また近年ではVTuber/歌い手のP丸様。が発表した「シル・ヴ・プレジデント」(通称しるびゅー)など、人力ボカロに近い声質で電波系ポップを歌う楽曲がTikTok含めて大流行し、若年層にも電波ソングの系譜が広がっています。
テクノポップ: 電子音楽からの影響
次はテクノポップ。これはEPOCALCさんの記事が参照されてます。実際かなり影響があるはずです。
テクノポップは1970~80年代に誕生した電子音楽主体のポップスで、日本ではYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)やプラスチックス、P-MODELなどが先駆者です。また90年代の渋谷系(フリッパーズ・ギターやカジヒデキ等)はテクノポップやフレンチポップの感覚を継承しました。
そして次に思いっきり間違ったこと言ってますw らき☆すたOPの「もってけ!セーラーふく」はファンクっぽくて、『ハヤテのごとく!』OPもバンドサウンドって言ったほうがいい気がします。
実際、Perfumeがブレイクした2007年前後には、アニメ『らき☆すた』OPや『ハヤテのごとく!』OPなどでエレクトロ色の強い楽曲が採用され、「おしゃれなクラブ風サウンドに萌え声を乗せる」曲が増えています。
ただしテクノポップと電波ソングには明確な文化的背景の違いもあります。テクノポップは元来、都市的で前衛的な音楽志向(シンセサイザーを駆使した実験的ポップ)から生まれたのに対し、電波ソングはオタクの内輪ノリやキャラクター消費と深く結びついています。音だけ聴けば似たような電子ポップでも、歌詞世界や声質が全く異なるのです。
これはその通りな気がしますね。そしてYOASOBIや「ずっと真夜中でいいのに。」などのネット発アーティストや、でんぱ組.incに触れられてます。YOASOBIとかは直接電波ソングを意識した曲は少なそうですが、前述したボカロやニコニコ動画以降の感じはしますよね。
しかし近年、この垣根も崩れつつあります。電波ソングの要素(高速BPM、電子音、過剰なキャッチーさ)は、昨今のJ-POPにも影響を与えています。YOASOBIやずっと真夜中でいいのに。のような一般向けアーティストがボカロ的な打ち込みサウンドを採用しヒットする一方で、でんぱ組.incのように電波系アイドルが渋谷系のクリエイターから楽曲提供を受ける例も出ています。
ユーロビート: 高速ダンスサウンドとオタク文化
ユーロビートはたしかに影響が大きいと思います。例えばUNDER17の「SHE・KNOW・BE~恋の秘密~」とか。
具体的には、アニメソングのリミックスアルバムでユーロビートアレンジが収録されたり(『もってけ!セーラーふく』や『創聖のアクエリオン』の公式リミックスなど)、同人音楽界でもアニソンユーロビートやボカロユーロビート**のCDが多く作られました。ニコニコ動画でも「創聖のアクエリオン」をユーロアレンジした「創聖のアクエリユーロ」や、「ハレ晴レユカイ」のユーロビートREMIXなどが人気を博し、オタク文化におけるユーロビート復権が起こりました。
あったあった!アニソンのユーロビートリミックスやたらありましたよね!w でもこの辺とか元の記事(雑記 オタクはユーロビートが好き|湖己)に引っ張られすぎじゃないですか?ChatGPT先生w
つまり、子供の頃にユーロビートやディスコ歌謡を耳にしていたオタク青年たちが、「このちょいダサで古臭い感じと萌えソングを組み合わせたら面白いのでは?」と感じたのです
電波ソングにユーロビート的なアレンジが多いのはその通りだと思うんですが、私がそういうのきちんと追えてないのでちゃんと調べてまとめると面白いと思います。
かなり昔にサエキけんぞうさんが次のようなことを言ってたんですが、
電波ソングには、ロックや黒人音楽的なニュアンスをまったく感じない。ほとんどアクセントを持たないリズム波形を分析すれば明らか。なにげに日本が生んだ、日本人による新しい音楽文化といえるのだ。
もしかしたらこれはユーロビート的な感覚が起源なのかもしれません。これは調べる価値がありそうです。
ただ自分はDJをしていると電波ソングでももっと裏拍が強いグルーヴ重視な感じな曲が多めになる気がしていて(多分もともとロックバンドのファンだったのもあって)、そういうユーロビート的な楽曲を使いこなせてないしあまり詳しくない…のでユーロビート電波ソングに魅入られた人にぜひこの道を極めてほしいです!w
アニソン(アニメソング): メインカルチャーとの接点
最後はアニソンとの接点です。
アニメソング(アニソン)は文字通りアニメ作品の主題歌や挿入歌として作られる音楽で、その歴史は1960年代の『鉄腕アトム』主題歌にまで遡ります。長らく子供向けの歌謡曲やヒーローソングが主流でしたが、80年代以降はアイドル歌手やロックバンドが歌う洗練された曲が増え、J-POPの一部門として定着しました。そうした大衆化したアニソンと、秋葉原系の電波ソングは一見すると距離があります。しかし1990年代後半以降、アニソンと電波ソングは徐々に交わりを持つようになりました。
徐々に交わりを持つようになりました…っていうかそもそも電波ソングが生まれたのはこれくらいの時代なんじゃないかと…w
一つの要因は、アニメ視聴層とゲーム(ギャルゲー)プレイヤー層の重なりです。90年代後半、オタク趣味の主流がアニメから美少女ゲームへと移行する中で、一般向けアニメより年齢制限のあるエロゲの方が過激で電波な曲を作りやすかったという事情があります。実際、1998年のゲーム主題歌「メイドさんロックンロール」は当時のメイド萌えブームも相まって突き抜けた電波ぶりでしたが、これはテレビアニメでは到底流せない内容でした。一方で深夜アニメという枠ができ、そこで流れるアニソンには徐々にオタク向けの色が濃い作品も登場します。『D4プリンセス』(1999年)のED「ドリルでルンルン クルルンルン」は、タイトルからして電波なノリで一般には「何だこの曲?」と思われる内容でしたが、オタクには受け入れられました。このように一部のアニソンが電波ソング的な方向に振り切れる例が増えていったのです。
これの引用元はこちらの記事です。どうやら昨日書かれたものらしくて、「誰もがわかる起源はメイドさんロックンロールじゃないか」という話をしています。
が、その後が面白くて、「AQUA STYLE MALIGNANT VARIATION 味も見ておこう 」…あ、ともだちのりょうちゃんがやたらハマってたやつだw
こいつはあまりにもデキがよすぎて、公式側から訴訟を食らった象徴的な作品である。
また、今回のChatGPTの回答ではFlash黄金時代や東方にも触れられていて懐かしい記事です。こういうの気になる人はこの本でDigりましょう。
…ChatGPTの回答からアニソンの話に戻ると、
2000年代前半になると、アニメ本編も萌えブームの影響を受けて日常系やギャグ系、美少女キャラ満載の作品が増加し、それらの主題歌にも電波・萌え路線が積極的に採用されました。先述の『らき☆すた』OP「もってけ!セーラーふく」や、『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディング「ハレ晴レユカイ」(2006年)などは、その代表例でしょう。とくに「ハレ晴レユカイ」は曲自体は王道J-POP風ですが、キャラクター声優が歌って踊る可愛さと中毒性の高い振付で社会現象となり、オタク文化と一般のポップスシーンの架け橋となりました。
この辺の日常系や萌え路線のアニメの歴史もその通りですね。ただその次のポプテピピックの「蒲焼さん太郎の早口ソング」ってそういうのあったっけ…?あのアニメならありえそうなので自信なくなってきた…。
また『ぽぷてぴピック』(2018年)のように、本編の狂気に合わせて主題歌も電波ソングさながらのカオスな曲調(蒲焼さん太郎の早口ソング等)を起用するケースもあります。アニソンは作品世界を体現する音楽であるため、電波ギャグアニメには電波ソングが宛てがわれる傾向が強まったわけです。
相互交流から生まれた新スタイルと代表例
ここもハルシネーションが多く含まれてそうなので、これまでに触れられてない観点のみ触れていきます。
アキバ系アイドル(電波系アイドル): 電波ソングとアイドルソングの融合により生まれたスタイル。【でんぱ組.inc】に代表されるように、秋葉原のオタク文化を背景にハイテンションな萌え曲を歌うアイドルグループが登場しました。ULTRA-PRISM(小池雅也プロデュース)やAfiliaサーガなども電波路線の曲を持ち味とするユニットです。でんぱ組.incの「でんでんぱっしょん」や「W.W.D」は高BPMと詰め込み歌詞で電波度満点でありながら、アイドルらしい華やかさも備えています。
アキバ系アイドルのほうが古いんじゃないかと思うけど、でもたしかにでんぱ組.incは歴史の流れを変えた気がします。アフィリア・サーガが英語交じりなのなんだろw
最近にんぢんさん達がyoumenosay(ゆめのせい)というアイドルグループにハマってて、これもおそらくでんぱ組.incがあってこそ生まれた感じはします。山本一輝さんという方の作曲らしいです。
アキシブ系アニソン: 渋谷系ポップスの洗練と秋葉原系ソングのキャッチーさを融合した楽曲群。坂本真綾「プラチナ」(1999年、『カードキャプターさくら』OP)は渋谷系寄りのお洒落アニソンの先駆ですが、2000年代後半には畑亜貴や神前暁らによる『涼宮ハルヒ』や『らき☆すた』のカップリング曲などにその流れが見られます。最近ではClariSや春奈るなの楽曲に渋谷系テイストを感じるものもあり、電波ソング直系ではないにせよ「オタク向けサウンドの都会化」が進んだ結果といえます。
アキシブ系に触れるのいいですが、もっと電波ソングに近くて良い例あるような…。この辺をしっかり調べると、次に電波ソング老人会のようなイベントがあったときに活躍できるでしょう。
その次にまたDeep Researchしてもらって、電波ソングより後発のネットジャンル、Kawaii future bassやHyperpopなどから電波ソングと相互交流あるような例はあるかと聞いてみました。
Kawaii Future Bassと電波ソング
こちらの記事を元に回答しているようです。
Kawaii Future Bass(以下KFB)は、2010年代中頃に登場したフューチャーベース(Future Bass)というEDMの一派に、日本的な「カワイイ」要素を融合させた音楽ジャンルです。名称の通りFuture Bassの派生ですが、2014年に日本のプロデューサーUjico*/Snail's HouseがSoundCloudに楽曲を公開する際に自ら「Kawaii Future Bass」というタグを付けたことが始まりとされています。Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅを手掛けた中田ヤスタカが世界に広めた“Kawaii”な電子ポップの流れを汲むものでもあり、その影響下にあるとも言われます。
そしてYunomiさんやYUC'eさんなどにも触れられています。
ボーカルのスタイル:KFBはインスト曲も少なくありませんが、ボーカル入りの場合はしばしば初音ミクなどボーカロイドや、アニメ声のシンガーを起用します。例えばYunomiやYUC'eといった日本人プロデューサーは可愛らしい女性ボーカル(時にボーカロイド)をフィーチャーし、電波ソングさながらの萌え声フレーズを乗せています。
あ、その後海外の興味深い記事がヒットしてます。
その後にななひらさんのKawaii future bass楽曲やアルバムについて触れています。ななひらさんは音ゲーでかめりあさんに無茶な曲を歌わされてるってこともあると思うんですが、積極的にいろいろなジャンルを歌っていてすごいですよね。
Hyperpopと電波ソング
そして次はHyperpopについて。私は詳しくないジャンルなので、誤りが含まれていたらすみません…。
Hyperpop(ハイパーポップ)は2010年代後半から2020年代にかけて欧米で台頭した音楽ムーブメントで、ポップミュージックの様式を意図的に誇張・破壊したような実験的サウンドが特徴です。イギリスのレーベル「PC Music」による一連のリリース(2013年〜)がその発端であり、プロデューサーのA. G. CookやSOPHIE、アーティストのCharli XCXらによって形作られました。ハイパーポップの定義自体は流動的ですが、「派手なシンセサウンド」「過剰なオートチューンをかけたボーカル」「ジャンルのごった煮(デコンストラクション)」といった要素で語られることが多いです。一種のインターネット発サブカルチャー音楽であり、その派手さとアイロニーゆえに賛否両論を巻き起こしつつも若年層を中心に熱狂的支持を得ました。
そして引用元の記事(What hyperpop did next - The Face)がこちら。たしかに曲によっては親和性あるかもしれません。
そしてこちらの記事(Hyperpop | Aesthetics Wiki | Fandom)を引用して説明してます。電波ソングはゲーム・アニメ音楽出身で政治性もほとんど感じられないのに対して、そこから見るとかなり出自も違いそうですね。
サブカル・オタク的な文化土壌:Hyperpopはメインストリームのポップスからは大きく逸脱した音楽で、その支持者はネット上のナード(オタク)層やLGBTQコミュニティに多いと言われます。派手で風変わりなファッションやアニメ・ゲーム的なビジュアルを好むファンも多く、実際ハイパーポップのファン層には2000年代ウェブ文化、アニメ、ケモノ趣味などのモチーフが浸透しています。これは日本の秋葉原系オタク文化と通じるものがあり、アニメキャラの映像や日本語の断片をコラージュしたMVも散見されます。
ちょっと安易な比較ではありそうですがこれはその通りかなと。
社会的メッセージ性:電波ソングは基本的に社会批評的なメッセージを表に出すことはなく、あくまで「かわいい」「面白い」の自己目的的世界でした。一方Hyperpopはポップの文脈を借りつつジェンダーの流動性やアイデンティティの問題を内包することがあります。ボーカルの加工によって性別の枠を超えた表現を可能にし、クィア的自己表現の場にもなっている点は電波ソングには見られなかったHyperpop独自の発展です。もっとも、これは音楽そのものの特徴というよりはシーンの文化的性質ですが、電波ソング=萌え萌えな異性愛ファンタジー、Hyperpop=ポストジェンダー的な自己表現、といった対比もできます。
そしてきゃりーぱみゅぱみゅなどのJ-POPからの影響も実際にあるようです。きゃりーぱみゅぱみゅは電波ソング…ってわけじゃないと思いますがまあ近い感覚はあるってことでw
PC Musicの創始者A. G. Cookは「PC MusicはヨーロッパのユーロポップやJ‑Popに興味を持っていた」と語っており、実際に彼らのプロダクションにはPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅといった日本の「カワイイ」音楽への憧れが感じられます。事実、A. G. Cookはきゃりーぱみゅぱみゅの楽曲「PONPONPON」をリミックスしたこともあり、SOPHIEも日本のポップカルチャーへの関心を示していました(Dazed誌上できゃりーとの対談を行ったこともあります)。
また、なんとなくですが、今のところ意外と殺伐とした世界観のジャンルのように見えてて、あまりキャラクター性や人間性、親しみやすさみたいなのは出さない雰囲気を感じます。
その後、ようやく自分たちにとっても馴染みのある(?)アーティスト(Kero Kero Bonito)が出てきたw 彼ら(彼女ら)はもう少し電波ソングやアニメソングに近い感性でやってそうですよね。
さらに近年では、ハイパーポップ的なサウンドが日本のネット音楽シーン(ボカロPや歌い手)に逆輸入されるケースも見られます。ボカロPの中にはハイパーポップ的な音作りを取り入れる者も現れ、また日本のアーティストが海外のHyperpopリスナーから注目を浴びることもあります。たとえばイギリスのKero Kero Bonitoは日本語と英語を織り交ぜたポップを奏で、Hyperpop文脈で語られることが多いグループですが、その音楽性はまさに日本のJ-POP/アニソンと西洋エレクトロの橋渡し役でした。
う〜ん、少なくともDJでHyperpop的ななにかをするならもっと調べないといけないかも。
まとめ
まずChatGPTのDeep Researchですが、次のような印象を受けました。
- かなり便利。調べ物するとき大抵まずこれで調べるようになりました
- 自分も詳しくないジャンル(ボカロとかHyperpopとか)も含めて検索できる。英語圏の情報もサーベイしてくれるのは助かる場面も多そう
- 固有名詞の多いものは割と嘘を言う(ハルシネーションを起こす)
また、「どのように近隣ジャンルの要素を取り入れたり、差別化をしたりしてジャンルが成立していったか」までは一発では分からなさそうですが、こういうのを繰り返して比較可能なジャンルや影響関係にあるジャンルと比べていくと、電波ソングの特徴が明確になる気がします。
一旦の雑なまとめをすると、「キャラクターへの親しみやすさ(キャラクターソング的な面)」みたいなのは一つの重要な要素な気がしてます。その視点だと(特に初期の)ボカロ曲は思ったより電波ソングに近くて、Hyperpopは意外と遠いなという印象です。

