偶然Twitterで見かけて面白そうだったので読みました。
- 作者: 荒木優太
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2019/09/06
- メディア: 単行本
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私も論文とはいかないにしても、何かしら音楽についてまとめたもの(同人誌)は出したいのと、あと真面目な方面の話だとプログラマーの仕事の方向性として何か大きな研究テーマ(みたいなもの)を持たないとモチベーション持たないと感じているのが理由です。拾い読みしていきます。
(あと、同人誌出すノウハウが無いので、詳しい方がいたら教えてください)
本の内容について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
在野研究者が心がけていること
『第三章 四〇歳から「週末学者」になる』の「心がけていること」が参考になりそうです。「会社の仕事との関係」としては「アイデアの元になることはあるが別のものとして切り離して考えている」そうです。
- 人的なネットワークづくり
- 毎週一定の時間数を研究にあてること
- 会社の仕事との関係
- 体力づくり
- 語学力ブラッシュアップ
在野の向き不向き
例えばエロ本ばかり集めてある種の研究がほんとはできるはずなんだけど、やっぱり普通の大学の専攻だとそれがすごいやりづらい。大学にも税金がかかってるから、研究の意義を色々説明しないといけないんだけど、そもそも説明ができないから新しい研究なのであって。だから、新しい学問っていうのはやっぱり在野向き。それは歴史的に言うと大正昭和の民俗学もそうで、彼らは帝国大学と無関係に研究をして、その成果を一生懸命ガリ版で自費出版したり、あるいは研究所も含めて資料を古本で調達したりするのよね。
エロ本の研究してる方とお会いしたいです。あとこのあとに「Windows95以前の世界の情報はネットに無いに等しい」か新聞社のデータベースくらいにしかないという話もあるのですが、全く同感です。
情報洪水について
文献へのアクセシビリティが格段に向上しつつある現在、有限の時間では到底読みきれないほどの大量で玉石混淆の文献の山からなにを選ぶかということ自体が研究の質を左右するはずである。事実を装うフェイクニュースやプロパガンダも蔓延するネットのなかで、信頼できる客観的事実や知識をいかに得るかは、研究以前の日常生活においても喫緊の課題である。
在野のための推薦本
気になった本をメモしておきます。
フィールドの観察から論文を書く方法―観察事例の報告から研究論文まで
- 作者: 濱尾章二
- 出版社/メーカー: 文一総合出版
- 発売日: 2010/09/27
- メディア: 単行本
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本書は、論文や報告文などを書いたことがないアマチュア向けに、そもそも論文ってなに? というところから、具体的な論文・報告文の書き方、投稿の仕方を丁寧に解説している。文章はとてもやさしく、イラストを交えて楽しく読めるようになっている。
- 作者: 礫川全次
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2018/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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歴史学をテーマに、在野研究の方法や体験を記した本。歴史学にかかわらず、在野として研究を行う際に共通して知っておきたい心得や研究のやり方について丁寧に書かれている。在野研究を目指す人の中でも、特に人文科学に関する研究を行いたい人におすすめ。
- 作者: 安酸敏眞
- 出版社/メーカー: 知泉書館
- 発売日: 2018/04/10
- メディア: 単行本
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人文学の成り立ちと課題をわかりやすく解説してくれるコンパクトな概説書。言語、文化、翻訳、よみ、デジタル/アナログ、といったトピック=トポスを辿りつつ、古代ギリシア・ローマ、中世スコラ学と自由学芸、ルネッサンス人文主義、文芸共和国、そして新人文主義へと継承される「人間とその文化とはなにか」という問いを紐解いていく。
- 作者: 伊藤邦武
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/01/06
- メディア: 新書
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新書ながら近年の動向までフォローされた「プラグマティズム」についての格好の入門書である。社会実装への関心という点で、あるいは大学の外に発祥を持つ点でも「在野研究」の観点から同思想潮流を捉えることもできる。とくにその成立史に関心を持った方にはルイ・メナンド著『メタフィジカル・クラブ』(みすず書房、二〇一一)も推奨したい。