先日、おだやかおせち倶楽部1周年パーティというイベントでDJしました。
今回は次のような制約がありました。あと何度かDJしたお店なので、以前と被らないようにするのも困ってて、
- おそらく電波ソングである程度直球で行ったほうがいい
- 子どもも来るのであまりに下ネタの曲はふさわしくない
最近は「DJセットリスト作成法:独自性と一貫性を両立するためのステップ - 今私は小さな魚だけれど」みたいな感じで歌詞のコンセプト重視でいろいろ試してましたが、今回はノリ重視で選曲したつもりです。イベントの「人格」を掴みあぐねてたのもあるかもしれません。
今回は選曲も苦戦して、思い通り盛り上がりが作れたわけじゃないのでまとめ方に困ったんですが、店長が読んでみたいと言ってくれたので書いてます。
前半で考えたこと
まず前のDJがアイドル寄りでDJされてる方なので「でんでんぱっしょん」で始めることにしました。ロックのような裏拍でリズムを取るような曲を中心にしました。また、前回のDJではこんな感じでBPM一定なのは踏襲しようとして、
また、一貫性がなくなりすぎる懸念もあったので、BPMをほぼ150に固定して一般的なアップテンポのDJで崩しすぎないようにした点と、おせち倶楽部でDJするのは二回目なので、前回のセットリストで使った曲は使わないようにした点も工夫しています。
このときはBPM150-160程度の曲だったので、それとは被らないためと、より盛り上げるため今回はBPM180-190程度にするつもりでした。
ここで主力として選んだのが「オリガミカル・スウィートラヴ」というかわいいドラムンベースと、
比較的新しい曲として「きゅびびびびずむ」です。
「オリガミカル・スウィートラヴ」はななひらさんの曲の中でもあまり注目される曲ではありませんが、かなり盛り上げられる良い曲だと思います。また、「クラフトしようよ」という歌詞も、ハンドメイドのイベントにあっていると思いました。また、「きゅびびびびずむ」も素晴らしい曲ですが、「誇張された天使」とかそっちのテーマに引っ張られすぎてつなげると、イベントの祝いの場には合わなくなってしまう危険性もありました。
だから「きゅびびびびずむ」→「Wake Up Angel ~ねがいましては∞(無限)なり~」で天使テーマとなんとなくドラムンベース風味なドラムパターンでなおかつ明るい曲にして、その後「オリガミカル・スウィートラヴ」にするような感じでつなげました。
ただ、その後の前半の「最上級の萌え萌えキュン」でけっこう盛り上がり切っちゃう感じになりました。ここで前回のような「ジャンルを横にスライドしていって別の盛り上がりを作る」ことができたら良かったんですが、手数が足りずに続きに困ってました。
(また、ジャンルをスライドさせるような発送も、自分が特定の音楽ジャンルにめちゃめちゃ詳しいわけじゃない苦肉の策という側面もあると思います)
後半で考えたこと
当日までセットリストを考えていました。古い友達の怠田ユニさんもゲストとして呼ばれていて、「自分の曲を流してほしい」ということも言われたので、それメインの主軸にしました。だからBPMを少し落として今まで流したことない「未来スパーク」を後半のメインで使うことにしました。
やったぜ。あとGigandectさんのも宇宙さんのカバーで使ってるし好きですよね?
夢眠ねむ→回せ!グルーヴ開発部→細胞彼女
— 怠田ユニᯤ̣ (@okotayuni) 2024年9月17日
愛の繋ぎじゃん……………… https://t.co/aUbulgZM9n
あと以前所属していた回せ!グルーヴ開発部というグループの「開発者M」もテーマに合ってそうなので採用して、「未来スパーク」にはKOTOKOの「Short Circuit」でなんとなく「電子」のイメージと景気のいい歌詞からつなぐようにしました。KOTOKOさんの中ではあまり流されない曲だと思ってます。
歌声のパルス 受け止めて
羽ばたく準備はOK? (HEY! HEY! HEY! HEY!)
僕ら革命も起こせるさ
電撃Chu Chu Chuビームで!
nonayuさんはおせち倶楽部店内で流れた曲で、Yunomiさんのkawaii future bass、その後歌手つなぎで「シュガーホリック」でおだやか感出しました。
今日も遊ぼうね 小さなゆびきり
少しでも隣で 今日も笑うよ
誰かが壊した ガラクタのおもちゃ
それも私には 大切なものなの
ただ後半は前半に比べてもう少し盛り上がりを維持できればよかったな…は思ってて、誰もが知ってる有名曲や、盛り上がりのパワーのある曲をもう少し間に挟んで温度を維持すべきだったとも思ってます。
例えばこのあたりは悪くないんですが、イベントの趣旨的にこのあたりでもわかりやすい曲を入れて維持すべきでした。
- 「Til the Battery Runs Out 」
- (ゲームコンセプト)→「くらえ!必殺!!ねこパンチ★ ~私達、戦うにゃこたん【レベル5】~」
- (猫とギターロック)→リトライ☆ランデヴー
後半の他の案
- 最上級の萌え萌えキュン
- (ニューウェーブっぽい曲で一度落として) → CHAIの「ラブじゃん」
- →nonayu「Flavor (- Strawberry Lollipop Ver. -)」
- (ストロベリーという歌詞とBPMで)→UNDER 17「かがやきサイリューム」
でBPM130くらいのバラード的な流れにするのも考えてました。ただ「運動会」というタイトルのイベントだから早いBPMで盛り上がり維持すべきだし、この後の流れを考えられなくてやめました。
特に「Flavor (- Strawberry Lollipop Ver. -)」は恋愛サーキュレーションのオマージュが入ってるので意外性もあっていいかなと思ってました。
その他の断片でいうと、こんなつなぎも考えたんですが、こんなに夜感あるイベントじゃないなと思ってやめてます。
- I'm Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。
- →Night Club Junkie
あと例えば、こういうことやったり
COPY HOUSEという会場名を参考に、ウサギルさんの「コピー」のカバー曲を流すとかは考えました。
「ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト」からまにきゅあ団みたいな、テクノポップとかニューウェーブっぽくするのも考えたな…。
ただこの方面で親子連れを含めた会場を盛り上げるのは難しい気がしたので、ここではやめました。
また、他の案ではMOSAIC.WAVの「VRおじさんの初恋~Accept me~」などもちょっとギター風味で面白くて、「Til the Battery Runs Out 」 などと繋げてVRゲームを裏テーマにする案はありました。ただイベントの趣旨としておじさんは主役じゃないのと、ゲームのような別世界がある感じより手触り感あるような店なんじゃないかと思ってやめました。