「電波ソングカラオケオフ会からDJイベントが派生した歴史」という記事を書いたのですが、知り合いから「90年代からアニソンでDJをするコスプレダンパという文化があったと聞いたことがある。だから電波ソングはともかく一般のアニソンDJが2000年代のカラオケオフ発祥だというのは一般化のしすぎだ」という指摘を受けました。
その人が知る限りでは、例えばこの本に記載されているそうです。
Wikipedia
調べてみると、Wikipediaにも記載がありました。
俗にコスプレダンスパーティー自体を「コスパ」として略して呼ばれることもあるが、このコスパの狭義の意味としては株式会社ブロッコリーが主催していたコスプレダンスパーティーイベントの名称のことを指す。コスパは1994年10月に東京・芝浦のディスコ「Gold」にて第1回が開催され、593人を動員した[1]。
オタク文化研究で今後ますます重要視されるだろうに資料収集で困る筆頭がたぶんダンパよね。アニソン中心の選曲で踊るコスプレダンスパーティー。アニクラ前史。情報がフライヤーと同人誌『C-NET』くらいしかなく、主催者か奇特な人がたまたまアップするしか情報がない
— B/A🌿 (@blogdexjp) 2025年1月16日
私の知る限りでは、コスプレダンパをはじめたのはコスパさんなので、その辺を研究なさりたい方はコスパさんにヒアリングするのがいいと思います https://t.co/cuBMe8P7Is
— Hiroshi Odagiri (@smallboxman) 2025年1月16日
出典として次の本が挙げられています。これは買ってみようかな…。
関東地方のスタンダードなコスプレダンパでは以下のジャンルが中心に流れる。
興味深いのが、I've Soundが載っていることです。90年代時点ではまだ萌えソングとは言われてなかったと思うんですが、素直に小室サウンドとしてDJで使われていた説はありそうです。
- アニメソング(アニソン)・特撮ソング・ゲームソング(主題歌や挿入歌等)
- J-POP(ジャニーズ系・ハロー!プロジェクト系・ヴィジュアル系など)
- ユーロビート
- ハイパーテクノ
また、他ジャンルとしては以下のものがあげられる。
dialog box Vol.5 REPORT!!(後編) :WAN&くくり コスプレダンパ30年の歴史を振り返る
そして次の記事。こちらはかなり面白いです。
話を見る限り、DJのやり方や振り付けがあって…っていうのはディスコのスタイルを踏襲してるみたいです。
WAN
ダンパは文化としては完全にディスコの流れを汲んでいるので、振付があって、ワンコーラスで、定番曲があって…というようにやってることはディスコのスタイルなんです。
他の部分も面白いけどひとまず次行きます。
コスプレダンパまとめwiki@DEAR
イベントとオールドオタク3・コスプレ①
ツイート
久しぶりの長文で、個人的の経験談で語ります
— 鋼人@コスプレ41周年 (@koujint) 2025年7月29日
【コスプレの楽しみ方は1つじゃないよ】
·1980年代 同人誌即売会が主にコスプレの場でしたが、花いちもんめ、コスプレパフォーマンスなど遊びの面で楽しんだ
·1990年代…
·1980年代 同人誌即売会が主にコスプレの場でしたが、花いちもんめ、コスプレパフォーマンスなど遊びの面で楽しんだ
·1990年代 80年代後半からコスプレダンパが盛んになってダンパをきっかけにコスプレ始める人も居た
90年代後半はダンパでも同人誌即売会でもないコスプレ撮影主体のコスプレのみのイベント(但し閉鎖された空間)
·2000年代 コスプレイベントも形を変えて遊園地など屋外で行う一方、ロケ撮影、スタジオ撮影などの楽しみ方も現れる
2010年代 2000年代からのコスサミの影響あってか屋外、オープン型のイベント、いわゆる街イベが各所で行われる
2020年代 名古屋地区だけかもですが、コロナをきっかけにコスプレ姿の来場を容認、むしろ推奨の流れになる。名古屋コスプレホストタウン実施したためコスプレイベント以外でもコスプレOKの施設や場所あり
歴史と資料から見る「公共スペースでのコスプレ」議論2:歴史的経緯から
資料:インターネットが普及していない90年代において、毎月発行で全国の同人誌即売会やコスプレダンパ情報を掲載していた「C-NET」。アニメショップでも販売されていたので購読した人は多い。ワープロ打ちの圧縮掲載で紙面の文章量を軽量化する必要があり、全イベント共通の禁止事項ページに「コスプレのままでの来場禁止」が記されていた(赤枠)。これが“コスプレ村のオキテ”が拡大した理由でもある。実際には一律ではなく新宿歌舞伎町のダンスクラブ絵夢などはコスプレのままで来場可であった。
コスプレの歴史
https://www.hmt.u-toyama.ac.jp/socio/lab/sotsuron/15/nakaya/chap2.htm
1993年になるとマスコミもコスプレブームに注目するようになり、深夜番組などでコスプレが取り上げられるようになる。1994年にはコスプレイヤー写真集やビデオの発売、企業系によるダンスパーティーが大手のディスコで行われた。また、コスプレイヤーの増加に伴い撮影者も増加してきた。
コスプレ文化遺産とC-NET約25周年
90年代の初頭から次世代ハード戦争による格闘ゲームブームを背景としてコスプレイヤー人口が爆発的な増加を見せる中、コミケのような同人誌即売会イベントとは別に、コスプレだけのイベントが徐々に登場、定期的に開催されるようになります。
殆どはダンパ(ダンスパーティ)形式で、あとは少数のお茶会と、同人誌即売会に併設パターン。
コスモードもCureもカイブも無かった時代、主催も異なるこれら多数のイベント情報を個人で集めるのは不可能に近く、その情報誌としてC-NETは重宝され、次第に首都圏の書店でも委託販売されるようになりました。

